4月19日 金曜日 快晴
目が覚めてカーテンを開けると、その明るさに驚いた。カーテンを開けたのだから当たり前だろうと思うかもしれないが、我が家においてはそうではない。4階建てのアパートの2階でベランダのすぐ向かいには一軒家、プライバシー保護目的かなんなのか、ベランダの柵の上にもすりガラスが設置されていて、日当たりがいいことを日当たり良好と表現するなら、我が家は日当たり絶不調だ。そんな一室で一人暮らしをしている。そんな6畳間の窓が明るいことは、ここに越してきて1か月、初めてのことだった。ここ最近の暑さもふまえて、勿論暖かいのだろうと思うとそうでもない。程よく暖かい。昨日の寒さがまだ残っているのだろうか。
でも暖かいし、冷蔵庫には一昨日仕込んだコールドブリュー。これは飲むしかないと思った。高さのないボデガに氷をいれ、なみなみまでコールドブリューを注ぐ。浮いた氷はボデガの縁を超え、結露した水蒸気は水滴となって側面を覆う、その一杯の様子を眺めるのが本当に好きで、なみなみまで注いでは、いろんな画角から写真を撮っている。今年初めてのコールドブリューなので、そんなグラスの様子を見るのも今年初めてだ。窓の外が明るいし、これをバックにしたら映えるかな、と思い一枚撮ってみたが、これはイマイチだった。
普段コールドブリューを仕込む時、中細挽きの粉60gをお茶パックに入れて、ぬるま湯60gで蒸らし、540gの常温水を注いで、冷蔵庫で12時間、時間になったらできたコーヒーはペーパーフィルターで濾して完成としている。2年ほど前に京都で通っていたコーヒー屋さんに教えてもらったレシピだ。今考えるとレシオ10.0のなかなか贅沢なレシピである。でも美味しい。昨日寝落ちていたこともあって、抽出時間が16時間くらいになったので味の心配をしていたが、どうということはなかった。普通に美味しい、豆の良さもあるのだろう。
このように多少のミスを許してくれる余裕や、朝注ぐだけで飲めるという手軽さが気に入って去年の夏からずっとアイスコーヒーはコールドブリューで飲んでいる。今日は天気もいいし、きっと外で飲んだ方が美味しいだろうなと思って、コールドブリューをタンブラーに入れて家を出た。やはり今日は雲ひとつないいい天気だ。
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