それは言わないお約束

 異世界やファンタジーのお話、私はあんまり書かないのですが、読むと楽しいですよね。

 ご自身で考えて、オリジナリティある世界観を構築されているのを見ると、単純に「すげー!」となります。

(語彙力小学生)


 でもやっぱり書くのは難しい。コメント欄でも、

「これはどういう事ですか?」

「ここにこういう表記があるのはおかしくないですか?」

という質問は散見されます。


 そして、たまに、

「それは言わないお約束だよ!?」

という作者様の返信がついている事があります。


『どうなんですかね?ぶっちゃけ考えてないんですよね』

『私にもわかりません笑』

『見切り発車でスタートしちゃったんで』


 ……これは言っちゃダメなヤツだ!!!!


 読者は(というか私は)書き手が魔法使いであってほしいと思っています。

 これを言われると本当に一気に冷めます!

 マジで!

 一瞬で冷めます!

 結構話数を読んでいても、


「……もう、いいかな」


ってなります!

 短編で結末や解釈を読者に委ねる、とは全く別の話です!

 だって真面目に考察とか立てながら読んでるのにバカバカしくなっちゃうじゃないですか!(※無意識に言葉の端々を拾って考察しながら読むタイプの私が悪いのかもしれない)


 ……ちょっと興奮してしまいました。すんません。


 ぶっちゃけ何も考えていなかったとして、読者の気持ちを捉える返信を考えてみました。


『なんでだと思いますか?予想しながら読んでいただけると嬉しいです』

『実は伏線!かも笑』

『良いところを突いてきますね!でもまだ言えません。ごめんなさいね』


 こんな感じだとどうですか?

 その後の展開を期待しつつ、考察しながら楽しく読めるんじゃないでしょうか……

 そして読者さんが楽しく読んでくれているうちに、必死に辻褄を合わせるのです。

(いやでも大前提設定は先に練った方が良い)


 カクヨムの良い所はSNSっぽく気軽に読者さんと交流できる事です。


 自分は一部作品をなろうにも投稿していますが、PVは回るのに一度もご感想をいただけたことがありません。

 単純に私の話がつまらない可能性が高い訳ですが、それにしたって寂しい笑


 カクヨムは本当に気軽に感想を言い合える「空気感」があります。

 私はそういう雰囲気がとても好きです。

 しかし同時に、作者の何気無い一言で「読者さんを逃がしてしまう」現象も発生します。

 これは私も気をつけなければと思います。

 決して他人事ではありません。


 さてさて、冒頭の「これは言っちゃダメなヤツ」。

 読み手として、作者様は作品の神であり、凄腕の魔法使いであって欲しいと思っています。


 正直なのは悪い事では無いのかも知れませんが、「ぶっちゃけ考えてない」は是非魔法使いのローブの中に隠して、創造主たる神の手腕で読者を手玉に取っていただきたい。

 そう思っている次第でございます。

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