続・僕たちはAIと付き合えるんだろうか

 昨日AIについての話を少しまして。

 もうちょっと、今度はもう少し肯定的に掘ってみましょうかというのがこの記事です。


 私は創作物については使いません、というスタンスなのですが、AI創作を完全に否定するのか?というとそうでもありません。


 何でか。

 この先絶対出てくる、もしくは既にもう居る、


「俺はもうAI絵じゃないとヌけない!!」


 勢を否定できないからです。

 すんませんね下品で。いやエロに限らずなんですけどね。

 しかし癖はそれぞれ。絶対居るはず。

 居るでしょう?心の中で手を挙げて。……OK。続けましょう。


 人の絵と言うのは、その人の性癖を如実に反映します。

 前髪の一筋から、胸の形、腹筋、お腹のお肉の付き方、尻、全部は色々な意味で言えないのですが、確実に性癖が出ます。

 それを良しとしているのが、AI絵を好まない私の感覚です。


 そして、恐らく逆の人も居ます。


「絵師の性癖が反映されてると思うと気持ち悪い。描いた人間を想像したくない。私は無機質なAIが想像した無垢な絵(文章)こそ至高とする」


 これを言われると、もう、

「じゃあ仕方ないね。お互い良い距離を保ちつつ上手くやってこう」

 としか言い様がありません。

 だってその人の性癖だから。


 著作権の問題や絵師の生活の問題を取っ払って、単に「AI創作」に焦点を当てるとそうなります。


 そもそも絵師にお金を払っていなかったアマチュア小説家が、AIで表紙や挿絵を入れた所で絵師さんは得も損もしません。

「絵師の権利を守れー!」

とは実は遠い存在だったりもします。

(ただし、これから商業作家を目指すなら、使うかどうか良く考えた方が良いと思います)


 いずれ、今あるAIの問題を一つ一つ解決していけるかも知れない。

 かつては違法アップロードの温床であったYouTubeをほぼ合法化(まだ色々出来てないとこはあるけど)出来たわけですから、頑張れば出来そうな気もします。


 例えば、AIが収集する素材を登録するサイトを作る。それを使用して作品が作られた場合に、素材の製作者に報酬が入る。どうでしょう。


 AIの作るもの、それ自体を一つのジャンルとして評価できる時代が来るかもしれない。


 絵、文章、音楽、他色々。

 全て人の想いを乗せない無垢なものとして、それを愛す人が居たらどうでしょうか。


 球体関節人形しか愛せない、ラブドールとしかセックスをしない、実物のAVは何か生々しくて嫌だからエロアニメオンリー、そういう感覚に似ています。……いや、更に下品ですんませんね。


 ある男友達が言っていたんです。

「俺の友達で、男の喘ぎ声聞くのが嫌だから百合物のAVしか観ない奴居るよ」


 成程。と思いました。自分の嫌なものを排除する為に別の嗜好に移行する。ごく自然な事です。


 恐らく、セクサロイドが普及したら、

「人間なんて汚い。私はセクサロイドとしかセックスしない」

 という人が確実に出てきます。

 それを他人が否定できるかというとできませんね。

 性的マイノリティを否定するのは、令和の時代においてあまりにナンセンスです。


 さてさて。

 昨日と逆のプレゼンみたいになってしまいました。

 一人でディベートしてる気分になってきましたが、どうでしょう。



 私達はAIとうまく付き合えますかね?

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