閑話休題・前世で晒された話

 一次創作だとあんまりさらされるって聞きませんよね。

 むしろ宣伝してくれたら嬉しい!

 と私なんかは思います。


 カクヨムにはたぶん無いですが(あったらすいません)、別の投稿サイトですとリンクフリーかどうか選択する項目もあったりしますよね。

 私は一次創作についてはリンクフリー(著作権フリーではなくURL繋ぐのはOK)としています。

 たぶん殆どの方はそうじゃないでしょうか。


 これが二次創作となると大分話は変わってきます。

 二次創作は基本、原作サイドの「お目こぼし」で成立している文化です。


 著作権は原作者様のものです。

 二次創作は厳しく言えば著作権違反です。

 しかし二次創作が流行ると原作も売れますし、原作者様や出版社の利益にもなります。なので、原作サイドにご迷惑を一切おかけしない事を前提として、「お目こぼし」をいただいて活動している訳です。


 ですので、原作サイドが「二次創作禁止」を掲げている場合は、二次創作物をWeb上にupしたり、同人誌を発行したりはできません。


 ちなみに私が長年活動していた作品は、原作者様が元々二次創作で活動されていた為、二次創作は全面的にOKと明示してくださっていました。神かな。神でした。神です。今でも愛してる。


 さて。

 晒すって具体的に何をするの?というと、


 ●原作サイドに他人の制作した二次創作物を送り付ける(データ、同人誌、イラストなど)

 ●所謂パンピーさん(もしかして死語なのか? 一般people=一般人の事です)の目に付く所に、他人の二次創作物のリンク等を勝手に貼る。

 ●明らかに悪意のあるサイトに、他人の二次創作物や個人サイトのURLを貼る


 等です。

 日陰者たる二次創作者が一番嫌な事をする、というイメージです。

 変化球で、


 ●えっちな二次創作物を無断で引用して論文を発表した


 という事件もありました。これは結構話題になったので、知っている人も居るかも知れません。


 んで、私が何処でどう晒されたのかと申しますと、「二次創作の個人サイト」を「たぶん正義中毒から始まった明らかに悪意のあるサイト」に晒されました。

(サイト名は伏せましょう。たぶんもう無いです)

 ある日突然、Web拍手に善意の人からこういうメッセージが入る訳です。

「𓏸𓏸サイトで晒されてますよ」

 はあ?という事で、確認しに行きました。


 先程ちょっと書きましたが、私の活動していた作品は二次創作OKと明示されていました。

 んじゃ何で晒されたのか?


「自家通販やってる。ランカーだから一応晒しとく」


 だそうです。

 はあ?

 まだちょっとよくわかりませんね。


 自家通販やってる→

 個人サイト向けのレンタルサーバーは「商用可」と「商用不可」のものがありました。

「商用不可」のサイトで自家通販などの販売活動をするのは規約違反となります。

 私は「商用可」のサイトを使用していたので、特にお咎めされる理由はありません。


 ランカーなので→

 個人サイトはかなり下火になっている時代でしたが、まだ所謂「ランキングサイト」がありました。そこのランクの上位に入っていました、という事です。

 とはいえ、個人サイト自体下火ですからそもそも登録されている数自体少ないので、零細サイトでもマメに更新しているとランキングには入ったりします。

 だからどうした、という話です。


 まあアレです、相手さんの勘違いと正義感と恐らくちょっとの悪意で晒されたという事です。


 そうすると、来訪者の人数も短期間ですが不自然な伸び方をします。

 普段来ている、私と同じ原作とかキャラクターが好きな人では無い人が来る訳です。

 まあ特に害は無かったのですが、やっぱりなんか嫌ですよね。

 一応、目に見える所に「こういう理由で晒されたみたいですけど、こちらに不備は無いですよ」と書いておいたら自然に収束しました。


 嫌だなあ、と思ったのは、恐らく晒した人は読者さん?原作好きな人?だった事です。


 前述の通り二次創作は日陰者。

 故に、私のサイトは検索避けをしてありました。

 Googleとかで検索しても、検索結果には出ないようにしてあったんですね。


 というと、私のサイトにアクセスする手段は、登録していた原作のファンが集まるサーチエンジンやランキングサイトからたどり着くか、私のサイトのURLを掲示してくれているお仲間さんから辿り着くしかありません。


 きっと同じ原作、同じカップリングが好きな人に晒される。

 これは悲しかったですね。とても残念な思い出です。


 なんで今日こんな話をしようかと思ったのかと言うと、カクヨムでは無い小説投稿サイトでなんだか今日だけ妙にアクセス数が高くてですね。

 いや、相変わらず吹けば飛ぶような数ではあるんですが。いつもと比べてね。


「もしやXかなんかで誰か宣伝してくださったとかかな……?」


 わくわくとXで検索します。特に何もありません。いや鍵アカとかじゃわかりませんが。


 んでね、記憶が蘇るわけです。


「……またどっかで晒されてんじゃ無いかこれ!?」


 ……タイトルで検索したけど、特に何もありませんでしたね。

 たぶん、たまたまだったのかな。


 とりあえず、十年以上前のことでも案外記憶にへばりついているものだな、と思った次第です。




 最後に宣伝していいルール。

 今日は特に関連のあるものも無いのですが、とりあえずひとつ。


「羽化」

 https://kakuyomu.jp/works/16818093077013072725

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