職場の人「ゲイの友達が欲しい」

 最初近況ノートに書いていたのですが、長くなってしまったのでこちらに掲載します。


 六月はプライド月間。

 プライド月間系の自主企画もありますね。

 ある自主企画のテーマが「アセクシャル」でめちゃくちゃセンスを感じました。


「アセクシャル」って知ってますでしょうか。

 アセクシャルとは、他者に対して性的欲求(や恋愛感情)を抱かないセクシュアリティのことです。


「私はセックスしたくない、恋愛も出来ない」

 に対して、


「子どもだなあ」

「恋をすればわかるよ!」


 みたいな事を言われたらどういう気持ちになるでしょうか。

 きっと理解されない孤独を感じるのでは無いかと思います。


 私はそもそも、

「性的志向に逐一名前を付けるのは、心無い人の差別を助長するのでは無いか?」

 と少し思ってるのですが、「アセクシャル」の人については正直一昨年くらいまで存在も知らなくて、そういう人も居るんだ、とびっくりしてしまった覚えがあります。

 勉強になりました。

 ちなみにアセクシャルの人も、結婚願望があったり、パートナーが欲しいと思っている人も居るそうです。




 さてさて、タイトルを回収していきましょう。


 私は大っぴらに、

「別に友達が異性同性と付き合おうがなんも気にせんが幸せにはなってくれ」

 的な事を言っているせいか、

「彼女できたー!」

 と報告してくれる女友達がぼちぼちいます。

 それに対する返答は

「マジかおめでとう!」

 です。


 幸せそうな友人を見るのは良いですね。

 惚気話を聞くのが好きなのです。


 昔地元にあったショーパブが、けっこう色んなダンサーさんが居て、お話する機会があったんですよね。


「小学生の時とか、おかんがどうしてもスカート履かせようとするけど絶対嫌で履かなくて、そうしたら迷彩柄のキュロットスカートを買ってきたの。かっけえ!と思ってめっちゃ履いてたんだけど、最近写真見たら迷彩じゃなくて迷彩っぽい花柄だったんだよ!」


 そう言って笑ってくれたお兄さんがいました。


「私もうこんなだから、お母さんの所には帰れないわ」


 と寂しそうに言ったお姉さんが居ました。

 私は当時まだ若くて、このお姉さん(言わずもがな、産まれた時の性別は男性だった人です)にかけられる言葉がありませんでした。



 私は夫と結婚していますし、多分ノンケの女だと比較的最近まで思っていたんですが、歳を取るにつれ、

「夫ともしも別れる事になるか、あるいは先に死んでしまったら、次は女の人のパートナーが良いなあ」

 みたいな気持ちが出てきました。


 自分でも説明がつきません。

 友達と暮らしたい、とはまた違う気持ちです。

 しかし、その気持ちを性的志向として名前をつける必要も無いので、ただふんわりとそう思っています。

 ちなみに夫の事は相変わらず大好きですので、元気に百歳まで長生きして欲しいです。

(どういう事だよ)

(私も良く分からんのよ)


 以前、職場の人が某ゲイのインフルエンサーさんにはまり、私にこう言いました。


「ヨリちゃんゲイの友達居る?」

「話した事はある、くらいかなあ。女友達だと女の子と付き合ってる子は居るけど」

「ゲイの友達が欲しいんだよね、〇〇さん面白いじゃん、好きで動画とかめっちゃ見ちゃう。色々相談に乗ってくれそうじゃない?」


 私の回答はこうです。


「言わないだけで周りにも居ると思うよ。でもああいう、話術を売りにしてる人とお話するなら、女の人もOKなゲイバーに行くのが良いんじゃないかなあ」


 同性愛者と左利きの人の割合は一緒、なんてよく聞きます。

 わたしの少ない友達にもぼちぼち居る訳ですから、多分それなりに信ぴょう性のある数字です。

 というか、私自体広義的に見ると、もしかしたらバイに入るのかも知れません。

 言う必要が無いのでわざわざ言わないだけです。

 その人は言いました。


「えー居ないよ?」


 だから、この人には言えないんだろうなあ。

 そう思った次第です。


 私の住んでいる所でも、パートナー条例の議論が進んでいます。

 議員さんで、

「全ての恋人が幸せに暮らせるまで私は引退しません!」

 と言っていらっしゃる方が居るのです。頼もしい。

 若い議員さんじゃなくて、私よりずっと年上のおじ様です。

 頑張ってください。応援しています。



 私はいわゆる「LGBTQの権利を守れ!」的な活動には参加しませんしする気もないですが。


(だって過激な人だと最早ほぼ炎上商法というか、対立を煽ってXのインプレッションバズらせて広告収入で稼いで飯食ってんだろこいつと、思う人も見かけるし)

(ごめんなひねくれてて)

(本当にごめんな、純粋な善意で活動してる人)


 全ての人が安心して、奇異の目に晒されること無くただそこに居る当たり前の人として、平穏に暮らせる世の中になって欲しいなとは常々思っています。





 宣伝です。


 犀川ようさんの自主企画にそんな感じの(?)お話を投稿させていただいております。


「由美の結婚」

 https://kakuyomu.jp/works/16818093078340883700


 BUMP OF CHICKENの「虹を待つ人」という曲が大好きで、歌詞等の引用はしていませんが、インスピレーションを受けて書きました。


(聴きながら書いたんじゃなくて、聴きすぎて覚えてるという……ちなみにPVのライブ私も行ったよ!打ち上げ花火とか上がるし何事かと思ってた)


 いっそ私の小説は読まなくていいので、YouTubeで「虹を待つ人」だけでも聴いてください。公式からPV出てますんで。

 本当に良い曲なんです。マジで。


 カクヨムで外部のリンクを貼っていいのか、検索してもよく分かりませんでした。

 これだけ言いながらリンクなくてごめんなさい。

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