心よBLに戻れ
怪談ばっかり書いてたものだから、頭が中々ボーイ・ミーツ・ボーイの青春キュン死ワールドにシフトしてくれない。
良くも悪くも影響を受けやすいので、こういう時にやる事は一つだ。
BL漫画を読みまくるのである。
なんで小説じゃないかと言うと、単に数を読めるためだ。
普通の漫画一冊、三十分もあれば大体読める。
余程バチバチに萌えてハマり泣きながら読んでも一時間あれば読み切れる。
そして大体は、一冊にちゃんと起承転結萌が綺麗に入っている。
数をこなすってお金かからんの?という話だが、コミックシーモアのサブスクが非常に良くて、月1500円弱で随時4000タイトルくらいBLが読める。
ちなみにBL以外も読める。
TL漫画もいくらでも読める。
大人のエロ漫画もいっぱい読める。
実は普通に少女漫画とかも読める。
期間限定のものもあるし、流石に読み切れない量なのだ。
今日日漫画一冊700円くらいするし、片っ端から読むなら大変お得である。
(なお、レーベルはめちゃくちゃ偏ってるので自分が読みたい漫画があるかは確認した方が良い。大手とかヒットした漫画は余程古いものでないと無い)
ちなみに!
レーベルはフィカスが好きだ。
「春眠男の誘惑」は何もかもハマりすぎて十回くらい読んだ。薫くんがかっこいいんだ。作業着とごっついワークブーツ。最高である。あとめっちゃエロい!
ヾ(早口で喋る腐女子の顔文字)ノシ!
(ピッコマにもあった気がするのでBL好きな人は是非チェックしてください)
そうして、布団をバンバン叩きつつ萌えを摂取しまくり、BLを書ける状態に脳を調整していく訳だ。
(ちなみに古代中華風ファンタジーの二次創作をしていた時は、中国を舞台にした小説や資料を図書館で借りて読みまくっていた。
そうすると、付け焼き刃でもなんとなくそれっぽい雰囲気のお話が書けるもんなのだ。
故に私に自分独自の文体なんてもんは無い)
そんな訳で、二冊くらい呼んで今日の三冊目。
察するに結構古い作品かな?2000年代くらいのものだろうか。
とは言えBL漫画は基本、普遍的な愛とエロでできている。読んで時代を感じるのはモブの女の子の服装とケータイの機種くらいのもんである。
気にせず読みはじめる。
どうやら作者さんのオムニバスで、400ページくらいあった。結構なボリュームだ。最初200ページで一作品。後半は短編の読み切りを詰め込んである。
そこで、私は身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
「擬人化」
刀や戦艦を擬人化するとか、竜が人に化ける様なものでは無い。
日常にある物を擬人化して恋愛させるという、一時爆発的に流行った、今にして思い返すと中々とち狂った流行。
それが当時の姿で目の前に現れたのである。
……な、懐かしい!
知っている人は知っていると思うけど、知らない人は日用品の擬人化って、イメージつくだろうか。
例えば、
「鍵×鍵穴」「充電ケーブル×携帯電話」「スーツ×ハンガー」「京葉線×武蔵野線」「マック(マク〇ナルド)×ファッキン(ファー〇トキッチン)」
みたいな感じだ。
良い意味でだいぶ気が狂っている。ちなみに顕現はしない。妖精さん的なものだ。
今でもあるんだろうか、剣が擬人化した女の子と持ち主とかじゃなくて、物×物の擬人化。
ていうか、これはBLだけの文化だったんだろうか。
恋愛要素の無いギャグ漫画は読んだ覚えがある様な気もする。
TLとか一般ラノベとかにもあったんだろうか。
謎は深まるばかりだけど調べる程の事でもない。
今書くんだったらどんなもんですかね?
アレクサ×WindowsXPとかかな
(XPはその優秀さ故、恐ろしい事に公共機関でまだ使われていたりする)
ちなみに流行当時、私が友達と語っていた擬人化は、
「新規オープンの店×直ぐに店が潰れてしまうちっちゃい三角の土地」
……駅近だったのになあ……
皆さんだったらどんなものでやりますか?
物×物の擬人化。
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