悩みぬいた末にたどり着いた答えは? その2
後悔なんてしない…そんなカッコいいこと言っておいて後悔だらけな気もする今日この頃。
先日のイツキと音蔵さんからのアドバイスを元に、自分なりのお返しの内容を考えてみた。無難だが奇を
捻りもなくて残念な気もするが、素直に玲ちゃんに相談することも決めた。
なのにその決意も雲散霧消…。玲ちゃんがお世話しにと僕の自宅に来てくれた時にタイミングを見計らっていたのだが、ここで様々なトラブルや想定外の出来事が多々あり…。まだ相談できてません!
だってさ仕方ないじゃん。アクティブな玲ちゃんにピッタリの服装、うなじが見える髪型であの笑顔…。掃除してる姿を見てるだけでクラクラするってどうなの?
肌の露出が多いわけじゃないのに、色気が凄いとかでもないのに、健康的なスポーツ少女と言える玲ちゃんに邪まな目を向けるのは犯罪では? 陸上競技を邪まな目で見る不届きものと同じでは?
そんな僕のどうでもいい葛藤はともかく、玲ちゃんとはより一層の清く正しい交際をと思ったのも束の間、やらかしましたよ…僕がね。決して不純な気持ちなんてなかったんです。
辛そうな玲ちゃんを早くどうにかしないと、と知識をフル動員して考えた末の行動なんです。
やりました! やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ! 誰に懺悔してんだろ…。
ファーストキスはどんな味? カレーでした…。いやそれは何味でも良いんだけど(やっぱりよくないけど)、玲ちゃんの舌の痛みを和らげるためだったとはいえ、チューだけならまだしも口内に舌入れてディープキスまで…。
どの口で清く正しいとほざいたのやら…僕です。
だって…凄かったんです。想像していたよりも遥かに…、気持ち良かったんです。最初は無我夢中で玲ちゃんが心配で、優しく丁寧に舌の辛み成分を僕に移して和らげなきゃって。
でもあまり奥まで入れると苦しくなるし嫌がる人もいるからと、包むように舐めてから唇を合わせて、ゆっくりと触れる面積を増やすように奥へと潜り込ませて…。
少し苦しそうに感じたから離れてみると、潤んだ瞳の玲ちゃんが頷いて、今度はもっと深く重なるように舌を絡めだして…。
気づいたらお互いに手を繋いでいて…、完全に目的と手段が入れ替わってた。
男女ともに、したいという気持ちが溢れると本当に止まらなくなる。嫌がってたり乗り気じゃない時なら萎えるのも分かる気がするけど、共に重なったときのあの高揚感を覚えてしまったら…。
でも耐えた。あの場で恥も外聞もかなぐり捨てて玲ちゃんを食卓の上でめちゃくちゃにしたいと。この女の子を今すぐ僕だけのものにするんだと。感情が理性を吹き飛ばすこの衝動を、よく抑えたと自分を褒め称えたい。
けれど…次は分からない。
その後は、冷静に行動できたと思う。疲れて眠ってた玲ちゃんにパパ呼びされたお返しもできたし(嬉しかったけど)、問題なくお開きになるはずだった。
だけど神の悪戯か、玲ちゃんがお泊りすることになって…、ちゃんと別々の部屋に寝るようにセッティングしたよ? 一緒の部屋になっちゃったけど。でもお布団敷いて別々に寝たんだよ? 結局一緒のベットで寝ちゃったけど。
ぐたぐたと何を言いたいかというと、玲ちゃんは肉食系であり大好きな女の子であるけれど『女性』の一端を分からせられた一夜となった。
それで終われば僕が幸せな思いをしただけで〇ね! リア充めと石を投げられるだけなんだけど、信念を貫いたと言うか見栄を張ったというか、言ったことは本心なんだけど……………撤回しちゃだめですか? (´;ω;`)
馬鹿かと! 己は正真正銘の馬鹿かと! 大好きな彼女が「しよっ?」て誘ってくれてるのに何が、
無責任なことはしたくない! 大切な人達の信頼を失うようなことはしたくない!
( • ̀ω•́ )✧ キリッ
だよ! そのあと、夜更けまでくんずほぐれつはしなかったけどパジャマの上を替えるくらいチューしまくったよ! 玲ちゃん僕のパジャマ着て、彼パだぁ~(彼氏のパジャマらしい)って喜んでくれたけど。
これが、後悔先に立たず。(´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..
まぁそこまで悲観してるわけでもないんだけどね。言ったことは本心だし大切に思ってることも伝えた。玲ちゃんも尊重してくれるけど、もっとイチャイチャしたいと僕に甘えたいと思ってくれてるのも分かったし、結果オーライとしよう。
じゃあ何も問題なくない? と思うんだけど、ここで最初の玲ちゃんへのお返し内容がネックとなってしまった。別に普通に相談して二人で決めればいいじゃんと。
はい、僕もそう思います。この内容じゃなければ。
其の一、僕の手料理と玲ちゃんのして欲しいことなんでも(できる範囲内)
其の二、全身マッサージ
其の三、日帰り旅行(候補地未定)
其の四、シルバーリングの手作り体験
三が順当、四が本命で一と二は…あかん。あんな決意をしておきながら、本気で玲ちゃんが誘惑をしてきたら…一発で堕ちる自信がある。
そもそも一はまだ分かるけど、二はなんだ二は? と思うだろう。玲ちゃんが部活動で空手部に所属してるのは周知の事実で、無理なくエクササイズ目的ということもあって疲労が溜まるほどではないらしい。
本人も毎日のケアは欠かさず
いいじゃんやれば
我慢するつもりだけど…玲ちゃんが誘惑してきて抑制できる自分がいるなら見てみたいわ!
それに僕自身がどうこうよりも玲ちゃんがしたいことや、して欲しいことをあまり言わないので、できれば叶えてあげたい。
どないしよ…。
つづく
エロいこと叶えてあげればええやん…ぐへへ ( ・`ω・)⊂彡☆))Д´) パーン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます