二十七章 あの人は今何しとおと?

 俺は最近、GSX250Rをカスタムしまくってしまい、大変レーシーになった。去年の暮からヨシムラのマフラー、忠男のエキパイ。ベビーフェイスのバックステップ、純正のセパハンのスペーサーを自分で外し、ボルトも調べて特定してと大変だった。

 ヨシムラのスリップオンなどは、初めてマフラー交換を自分でやったが、通販が、夜届いたので暗闇の中換えたった。我慢でなくて。

 皆は初めてマフラー交換する時は明るい所で作業しようね。このマフラーに変えて音が公園の高校生とかの若いカップルのムードを壊すのだ。

「ボッゥ!ボッゥ!ボッゥ!ボッゥ!」

二回ほど壊した。ツータイムス。俺は只、横の道を通り過ぎただけだ。法定速度で。

 このバイクに名前を付けようか、ハートブレイカー。忠男のエキパイを付け足してからは、そんな事は無いので音が変化してその特性を失ったか?

 そして、先々月にオーバーレーシングのスイングアームを実装した、おなじみの2りんかんでね。これはサーキットで要るかと思い、スタンドフック用にネジ穴をメーカーでオプションで入れてもらった。このオプションは七千八百円程。

「はあ、これでやっとストレスフリーや。」

そして、先日、やっとメットの調光のバイザーを買った。メットはX fifteenだ。分かる人にはわかる、色々と。時速六十キロ以上出したら解る。

 それはいい。只、問題なのは、ツナギを早く買いたいが、金が無い。ツナギはクシタニ一択だよね。何故なのかぁ、それはぁ俺の近所に店が有り、阿蘇にもなんかあるので、地元として忖度した。

 バイクはレーシングだがウエアはパッドが入ったやうなおざなりのバイクウェアは好きくない。俺には合わない。

 多分、湘爆側の人間らしいのだ、朕は。乗りっぷりが。もうそれで説明は十分だ。enough。そこに関しまして、バイクウェアに関しまして。だからパッドなどいらぬ。愛なぞいらぬ。

 もうそれ位なら、もういっそサーキット用のツナギを着て公道をさらきたいわ。エクスプローラージーンズは欲しい。勿論、パッド無しのヤツ。解る人だけわかればいい。

 所で、今は昔の友人達は今、皆、何ばしとるとですか。何しとおと?元気しとおと?そうと?

 何で今まで中学や高校の友人が出てこなかったのか。今四十二歳だが、ここ、十年程友人とあんまり会ってないだけ。

 というか、俺はバスケを技量がプロ級にしたり修行が忙しいので。あまりこの年齢で友達に会うとかキモい。それに比べて、この年で女性声優のイベントに行くのはかっこいい。ナウい。

「いいか、おめえ達、これが四十にして惑わず、という事である。わかったか。」

スタンスがブレなくなったな、確かに四十歳になって。

 本題に入るが、かつての友人達は何をしているか。知らないやつは知らないが、今何してるか知ってる奴等もいたり。俺のやうに三十過ぎて普通の運動神経だった奴がバスケのトライアウトに行ったりしたりは、していない。

 また、金持ちの女をジャイアントキリングして金持ちになった奴も居ない。逆玉の輿って奴か。このように男は一人も無く候。全く、つまらない奴等だ。

 まず、中学のピロヒは今、タレント活動をしている。まぁ、ローカルタレントにしてはピロヒは頭が良すぎる。それは逆に欠点だから、逆に。ローカルタレントが頭が良すぎるのは。察してくれ。

 俺なんか六大学出身なので。大学的に、仮にローカルタレントになっても公表すんなだし。俺も無理無理。ズレたやうな感覚がありはしないか?道化が。

 まあ、地元の国立大学出身でも、その学歴はローカルタレントにしてはオーバースペックだろう。「というか頭が良いと云う事は、ローカルタレントにはなろうとしない事である(この発言は火計です)。」

孔子の発言にもこういったものがあった。確か。

 俺の言いたいこと解りますか。解りましゅか?解んない人は、人の思考回路とかを把握する程には、頭を普段働かしてないのだ。それじゃあ軍師は務まらない。発言は常に人の心をえぐるやうにしないとイケない。軍師なのだから。

 因みに、俺も全くローカルタレントに敵意も嫌悪も無いが、口撃も軍師たればこそ、せん無いことなのです。あくまでも俺のキャラづくりの為の行動だ。

 孔明、泣いてローカルタレントをディスる。まぁ、本心はこの際、察してくれ。

 どういうメンタルでローカル風情がカメラの前でああいうムーブをしているのか理解した上で反論

して欲しいものだな。あはは。度し難い。道化が、楽しませてくれるではないか。

 多分、こんな不穏な発言でも、理解できる奴はやはり地元の国立大位の頭の良さを持つ者だけか。気になる。うーんどーでしょー。どんな気持ちがしましゅか?こんな言動を聞いて。俺の頭の良い側の友人は超受けるだろう。この現象は真に頭のいい人の反応であり、メディア、著名な知識人などをまくっているのだ。

 だからこそイケない奴等なのだ。真に頭が良いとは、かういうことへの理解力に他ならない。すなはち何々賞とかでは断じて無い。そして、この域に聡明さ加減が達すると、あまり金金かねかねと強欲さを伴わなくなり、また、金の使い方が上手かったりするやうになる。

 じゃあ俺の前述した火計発言で二流以下の大学の出身者はウケるのか。中卒もウケるのか。実験の結果、そうではないらしい。皆、面白がって聞いてウケたので。只、まっぽし明確に理解して、この発言の全てを受けきるのはいい大学の奴はだけでしたよ。ほほ。

 こういう事を言って何か反論して来る奴はこそが俺の敵である。それら傀儡をこれから叩いていく。これから。こういう奴等はなぜ反論してくるか解るか?

 実悪に対して強く出れないでいる自分の弱い面を否定された気がしてしまうようなのだ。

 こういう強い発言にそれを感じそういうリアクションを、この忙しい俺に恐れ多くもかましてくる。

 俺はこれから、プロバスケ業界に覇を唱え、こういう奴等を駆逐する。シューティング、俺のショットバンバン決まり、幅きかせると、それで、自動的にでこいつ等弱るんで、シューティングに二重の意味が生じる。攻撃性の高さは、そのまま選手としての実力なのだ。

 俺は実力社会が向いているのだ。フェアプレイの中で、文句があるならかかってこい、という論理が成立するから。まぁ圧倒的な力の差があれば。それはやってからのお楽しみ。

 ちょっと話が逸れたので、昔の友達の近況に話を戻そうかと思ひ、話さむ。

 小学一年の頃から友達の奴の件。そうそう、ヤミーはもう最後にあったのは奴の結婚式だったっけ。高校卒業と同時にベッドメイキングの仕事しとう。多分今もベッドメイキングの仕事かなぁ。多分そうだ。

 中学の友達、濠丸は、観光関係。北九州の公立大学を出て、新卒で観光会社に入ってそのまま。娘が二人。俺の中学の地元にマイホームを建てた。であるか。

 彼には、何ヶ月か前に俺の母校の小学校の側のバス停でエンカウントした。娘が小四でバスケをしているそうな。

 その時俺は、すかさず八年前にトライアウトに行った時の写真を見せた。チームの公式の写真に俺が写ったヤツ。お前達も見るといい。仕事終わりに。

 なぜなら俺が彼とトゥギャザーしていた頃の俺は運動神経が人並みプラス程度だったから。信じてないとおもうからね。三十四歳でトライアウトに行った証拠写真見せないと、色々おかしい。

 そして、濠丸は試合に出る補欠で俺はまず、試合には出ない補欠だった。二人共小学、中学とバスケ部だったのだ。

 嗚呼、見せられて良かった。見せた後は当然のやうに腐れた業界だった事をふかしまくって、

「俺がトライアウトを二年で辞めたのは実力とか、選手寿命とかの壁で、諦めたのではないけんね。こんな腐れ業界がちゃんとしてないから辞めた。まぁ、このままじゃ終わらんだろうな。プロバスケ業界はこの後何か起こる。それ位狂っていた。チャオ。」

と言いたい事を言うだけ言ってチャオ、みたいな。

 中学のバスケ部繋がりだと、先月、龍六君の父に会った。俺が、挨拶しても黙っていたので何かと思ったら、

「見た目が中学の時のままじゃん。びっくりだよ君ぃ。」

と驚いただけらしい。固まる位びっくりだったのか。龍六君は中学時代はバスケ部のスタメンだった。消息は知らん。関西の有名私立に行ったの迄しか知らん。 

 マイキーは小学、中学、高校同じだったヤツだが、大学卒業後は車のディーラーだ。俺にヤバい裏情報をバンバン流していたのは、二十代の頃。

 せっかく買ってやろうとしても、そこのメーカーはスポーツカー置いてない。こらぁ!朕はフォードアは好かぬ。気い使え。

 このマイキーと仲の良い、平町ひらまちと言う同級生は建築士になっている。

 小学六年の終わり頃奴はマイキーと、俺とミニ四駆を熱中していた。フルカウルの始まりの年。そらハマるだろ。こっちは、ミニバスケ部の公式大会が終わって、一時の自由の時期にバスケを忘れミニ四駆に没頭出来たなあ。

 その流れで平町は走り屋になり、カー用品店でバイトをし、俺は反社清掃会社在籍時に其処に定期清掃に入っていたので、奴の名札目撃していた。もうその頃は平町はR34GTRからゴルフに乗り換えていた。

 そして、最近、奴の家から二十歳位の町娘が出てきたので、俺は、やるなコイツ、と思った。は、そこまでの奴だったか。え、やり手過ぎるとでも言うのか。うーん、どうでしょうかー。えぇー、やはりー。

 こいつは、確かもう建築士になっているとマイキーに聞いたやうな気もする。父親が建築士なのだ、そもそも。

 俺は因みに、AE86後期パンダトレノGTアペックス、スリードア、パンダ、パワーウィンドウ、ワタナベホイール以外はフルノーマルを平町のバイトしていた店にて診てもらっていたのだ。その頃は平町は建築士になったかなんかで辞めたと、店員さんから情報を得てた。

 それはいい。次は、高校の同級生だが、一番会うのはニッチンだ。彼は大学でメタルに目覚め、卒業後、メタルコップとして国家の犬になり、今は、警部。

 カスタムショップのラージヘッドを買いジョイサウンドのギター繋ぐヤツに俺と行きまくっていた。五、六年前までかな。マジで覚えていない。こいつは結婚して子供がいる。

 四年位前に、久々に会い、俺はその時バスケのトライアウトに行った話をした。その話は信じて、農作物の荷受けのバイトの仲間にアートネイチャーの奴がいた話をしたら、表情がこいつは嘘の供述をしている、みたいな表情になった。俺の身になれよ。

 堀ノぐっちゃんも、ポリになって、結婚して子供がいる。

 彼の結婚式で、彼は俺に、俺の結婚式にも呼ぶように言ったので、俺は結婚したら彼の為だけに式を挙げるのだろうか。俺は結婚しても式はしないつもりでいた。

 堀ノぐっちゃんにも、俺の反社清掃会社勤務時代に、警察署を掃除してやった時に、偶然エンカウントした。あの頃はまだ二十代だったんじゃなかったか?

 彼はニッチン曰く巡査部長らしい。なんか悪い奴に限ってサツになりたがるのは何でなんだろう。

 坂町君は大学が越ヶ谷だったので北千住でたまに会っていた。その後地元のをんなと結婚して、式に出るために皆で上洛したのは、もう十年五前位か。

 あ、今思い出したぁ!結婚式の為にニッチンと管三郎君とで空港にいたとき、ニッチンに、

「俺が、もしトヨタ車に乗ったら俺を撃ち殺してくれ。」

と、頼んでおいたのに。その頃ニッチンはもうポリ公だったので。

 話を戻すと、坂町君はテニスコーチになり越ヶ谷で長い事やってた。そして、福岡の両親の父親方が崩御したので福岡に移住し、テニスコーチをして、そして暫くして、自分で独立開業して、テニスコーチしまくり。

 管三郎君は、ニッチンがこの前人吉辺りに配属になったとき会ったそうだ。人吉で介護職をしているそうな。なんか禿ていた、とニッチンは笑いながら言っていた。

 こいつはパチンコや麻雀が好きなくせに牧師になりたがっていた。おかしい奴だ。いや、おかしくないか。そうだ。

 富畑君は、俺と同じ大学を出て、神戸で就職した。自動車の鉄鋼関係としか知らない。

 笹木くんは、なんか知らんけど婚活パーティでモッツァレラ氏とエンカウントしたそうだ。 

 モッツァレラ氏は明治を出て、地元の父親の清掃会社を継いだ。結婚して子供がいる。

 後は消息は知らん。


 


 

 

 

 


 

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