二十章 修行の成果は人の為に役立てろ。けっ!
大学を卒業して九州に帰って来た。アルバイトとスポーツのトレーニングを始めたい。
トレーニングはバスケットボールをする為に始めるので、それに沿うメニューをこなすつもりだ。スポーツがやけに面白く感じられるのだ。
まず最新のスポーツウエアは汗を吸収して、気化熱で火照った体を冷却したりと素晴らしいのだよ。
いやぁ、そして大型のスポーツショップは安い。なんかワクワクしてくる。これは共感できる人も多いはずだ。
中学の同級生の濠丸も、週一で会員制のトレーニングジムに毎週通う。
スポーツを始めようかなぁとなっていたのでメニューを組んでくれる人を探していた。
そしたら前々から知り合っていた古閑野さんが、スポーツを大学で専攻していたそうで、メニュー組んだりをがっつり大学で学んだという事が判明した。俺がトレーニングやろうしていたからそこからの流れでそれを知った。
俺は、
「体をプロアスリートの域まで高めたいです。競技の中で、プロアスリートのパフォーマンスは出来なくてもいいので、トレーニングでその体の域まで続けるのはやりたいです。」
と言った。当然だがトレーニングの知識はよく知らない。トレーニングは続けるにつれて段々ハードになるじゃないか。じゃあそのままプロのアスリートの体になっていくんじゃねぇの?止めなければ。え、違う?
古閑野さんは、
「分かった。じゃあ、全部言うからメモを。」
続けて、
「どんな風にパフォーマンスが上がっていくのかを聞いてもから、次のステップを決めようか。まあ逐一報告して。」
と言った。俺は
「わかりました。宜しくお願いします。ありがとうございます。」
と言い、メニューをメモした。色々と腹筋やスクワットの仕方から、何から何まで。全てを教わった。これをこなすと、毎日二時間はトレーニングに時間を費やす。走るのは、まずはウォーキングから始めた。
バスケットボールをする気でいるが、野球も面白そうだ。なのでバッティングセンターに行ったりした。スポーツショップでもバットとかにも興味がそそられ手に取る。バットは木製が好き。
俺は着実に古閑野さんのメニューをこなした。毎日二時間。ただ、雨の日はウォーキングを休むし、筋肉の張りとかで休むメニューもある。それの判断も古閑野さんの指示通り休んだ。
これのせいで、力仕事のアルバイトを率先して励むようになった。
「嗚呼、自分はトレーニングして鍛えているので。」
とか言って、元々も人並み位には体力はあったので、プラスでそこに一日二時間のトレーニングを続けるとやっぱ違ってきた。
アルバイトの給料もスポーツ関係に割く余裕も、あったし。プロテインも体感で判るくらい飲むと違うし、面白い。
結構トレーニングを継続して、身体能力が伸びてきた。バイトの肉体労働に抵抗感がゼロである。大学の頃は校内の清掃の仕事とか、こういうのは地獄だと思っていた。まるで逆転した。
まあ、俺からしたらトレーニングすることにより維持できる健康面もあるだろうが、と言いたい。そしてどれだけ食べても食べても太らないのだ。アルバイトの肉体労働と、二時間の毎日のトレーニングがあるので。
まあ、スポーツを始めたからといってギターを前より弾かなくなったとかは、全く無い。
ファッションにも興味はあり給料で高い服を買ったりもしている、相変わらずだ。
バス釣りも相変わらず続けている。相変わらずダウンショットリグのみだが。
ここで緊急事態が起こった。高い服をジャストサイズで買っていた俺が。不意打ちで急に一センチ程身長が伸びた。それが足のサイズから、帽子のサイズから変わり、窮屈になった。
俺より一センチ背の高いピロヒと、目線が同じになった。
と言う訳で、ジャストサイズの服がだめというか。俺のサイズが、LからXLに変わったのだ。絶妙にXLがジャストで来心地良く。鏡で見てもどう見てもしっくり来る。
俺は、ファッションアイテムを大量放出する羽目になった。
そして、今まで止まっていた身長が急に伸びたのでメンタルの違いも自覚してしまった。なんか確かに、成長していた。メンタルも変わったようだ。
まあライブ活動をしているピロヒに衣装提供だよねー。ピロヒはスリムなので。因みにピロヒはラジオDJをしている。時給は安い。かけたい曲はツタヤて借りてくるそうだ。
ピロヒはステージでギターも弾くが、俺が高校の頃に買ったコルグを使っている。大変本人に好評なようだ。魔法らしい。何よりだ。
そして、バスケも社会人のクラブチームに入った。最初はブランクだらけで久々にバスケをしたのでバスケに距離を感じた。今は慣れたが、体力諸々は申し分ない感じ。中級って感じのチームだったし。
今はランニングで四十分八キロ位走る。腕立ては八十回をサンセット位か。そんなものだ。最初は歩きから始めたランニングだったのにな。
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