第6話 なんとかなる。
夕飯の後、紅香はスマホに指を走らせ、紗季に「プレゼントありがとう」といった主旨のメッセージを送った。
紗季からはウリ坊に似た可愛らしいイラストのスタンプが返ってきて、紅香はなんだか妙に安心した。
紗季と自分は完全にはわかりあえない。
紗季だけじゃない。母だろうが兄だろうが違う人間である以上、お互いを完璧に理解し合うなど不可能。
けれど、お互いの存在を尊重しあえていれば、なんとかなる。
少なくとも兄や先生と会話したおかげで紅香はそう信じている。
信じる者は救われるのだ。
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