第8話

「卿子さん」

次の日ボクはスタバで卿子さんに詰め寄った。

「なんでっしゃろかいな」

「ひどいじゃないですか」

「なんのことだす」

「つまり、あれ」

「あれ」

「卿子さんが重度の性病患者だってこと

何で黙ってたんですか」

「ひっ、ひどおおせ」

卿子が泣きながら帰って行った。


「そりゃ、怒るよ」

川口が他人事のように話した。

「そりゃ、怒るよってオマエが

いったんだぞ」

「そのままダイレクトに伝えたら

ダメだっていってんだよ」

「じゃあ、どうすりゃいいんだ」

「もっとオブラートに包むんだよ」

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