第6話
「フナバシって知ってる」
次の日、待ちあわせのスタバで
ぼくは卿子に聴いた。
「ああ、あの、海によくいる」
「それは、フナムシって、漫才やってる
場合じゃない」
ボクは怒った。
「フナバシの話ではキミは占いの代償に
その人間の命を取るそうじゃないか」
ボクがそう言うと、卿子は
ケタケタと笑い出した。
「何がおかしいんだ」
「わちきはマフィアでもヤクザでもありませぬ」
「だから殺さないと」
「ヘイ」
卿子が落ち着くようにそういった。
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