ぼっち勇者は口には出さないがスローライフを目指してる(ショートショート短編連載)
ぼっち勇者は口には出さないがスローライフを目指してる01
========================
勇者のことを書きたくなったので短いショートショートを書きました。
なんでも許せる方向けでお願いしますm(_ _)m
たまにメタ有ります。
========================
孤児院で生まれ育ったオレは、冒険者になろうとギルドにインターンとして通う日々だった。
薬草集めしたり、大人の冒険者に連れられてダンジョンに潜る日々。
しかし、16歳になる頃、神官だと名乗る男がやってきて、オレが選ばれし勇者だと言った。
「え、勇者はもういるでしょう」
「あれは、……神託の読み違いでありました。あなたが本物の勇者です」
その日から、オレの身辺は一変した。
金はふんだんに貰えたし、やたらチヤホヤされる。
普通なら浮かれるところだろうが、きらびやかな立ち位置が苦手なオレには居心地が悪かった。
まずは、前任勇者とともに選ばれたという、ウイザードと、冒険者と合流させられた。しかし。
「……ごめんなさい。ううっ。つわりが……」
「し、しっかりしろぉ!! オレがついているぞ!!」
「……」
二人は王宮から手配された部屋から一步も出れなかった。
オレは頭からアホ毛がでそうだった。
神官に他に仲間は、と質問したら、
「ダンジョンをマッピングする娘がいたんですがね。前任の誤勇者が連れて行方知れずになりまして」
「……」
オレは血管が切れそうだった。
魔王のせいで世界が滅びそうだというのに、この神官も、前任の勇者もその仲間たちも……誰も彼も……
そんなだから魔王軍に人間社会が追い詰められてるんだろうが!? 真面目にやれよ!!
というか、真面目に仕事する方法知ってる!?
もうこれ人災だよな!?
もうこれ人類滅びていいよな!?
でもオレは取りあえず魔王を倒しに行った。1人で。
もう誰も信じられない。
1人で魔王を●ってやる……!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます