【014】さて、どう作業分担しようか?
戻ってきたショウを見て、ベンチから立ち上がるサッキー。
「あの……準備ありがとうございます」
「全然、どういたしまして!」
ショウは、両手で抱えてきた二人分の道具をベンチに置いた。
「さて、どう作業分担しようか?」
うーんとサッキーは、曲げた人差し指をあごにそえて悩む。
「あの、最後に集めたゴミの分別って必要ですよね?」
「ん?そうだね!」ショウは、軽くうなずく。
「燃えるゴミ係と燃えないゴミ係で分けるのは、どうでしょうか?」
「いいね!じゃあ俺は……燃えるゴミ係で!」
「え?あ、はい。そしたら私は、燃えないゴミの係ですね……」サッキーは不思議そうな表情浮かべてショウを見る
そんなサッキーの様子に気がつき、ショウはハッとする。
「深い意味はないよ!なんとなく燃えるゴミがいいなーって思っただけ。」
「そうですか……わかりました」
軍手を付けて、トングをカチカチと鳴らすショウ
「よし!そしたら、早速作業開始!」
二人は遊歩道に戻り、ゴミ拾いを始めるのだった……
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