「こんにちはー！失礼します」ショウは、窓口に軽い調子で挨拶をする。

するとデスクに座り仕事をしていた作業服のおじさんが、ギギっと椅子を引き、立ち上がる。

「はい、こんにちは。今日はよろしくね。」

ショウは、窓口越しに学生手帳を見せて仕事の話を進める。

話を聞き終わったおじさんは、奥のロッカーに向かい、建て付けの悪そうな扉をガンっと開けた。

中から軍手や無色透明なビニール袋、トングなど、ゴミ拾いに必要な道具を次々取り出す。

「それじゃ18時まで、よろしくね」おじさんは、ショウにドサっと道具一式を渡した。

「わかりましたー！いってきます！」

ショウは、両手で抱え込むように道具を持ち上げ、外のベンチで待っていたサッキーの元へ向かうのだった……

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