第5話 手術

手術日になります。


父が言うには局所麻酔で手術をしたそうです。


手術のやり方は二つあってAという手法とBという手法、どちらでやりますか?


と手術中に聞かれたそうです。父はA、と答え、Aの手法で手術をすることに。


すみません、私は医師ではないので、具体的な手術の方法がわかりません。


でも、考えてみれば怖い話です。手術中に行き当たりばったりでどっちの手術方法でやる? と聞かれているわけですから。


Aを選んだ結果、父の命は助かりました。命は。


つけられた病名は「脊髄動静脈奇形せきずいどうじょうみゃくきけい」。


脊髄の動脈と静脈が癒着し一本になってしまう病気です。


「奇形」、というのが引っ掛かります。


先天的なものか後天的なものかわからない、原因不明だと言われました。


当時にしては珍しい病気で、大勢の医師が手術を見ていたようです。


この病気、脳もあるみたいですね。脳動静脈奇形といったかな……?


父はもう下半身不随です。両足が動きません。


下半身不随ということは、あまり知られていない話ですが膀胱機能も麻痺します。


つまり車椅子生活とトイレ。これが課題になります。


今はコロナの自粛期間中、引きこもっていたので激太りしていますが、私はこの頃どんどん痩せて行きました。Sサイズが余裕で入る。


痩せ具合だけは、本当にあの頃に戻りたいです(笑)




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