東京ゴッドファーザーズ
——奇跡の連続
どうも。こんにちは。
映画レビューです。
今作は「東京ゴッドファーザーズ」のレビューをしていきたいと思います。
あらすじです。
とあるクリスマスの夜に3人のホームレスが捨てられた赤子を見つけます。その赤子を親に返してあげようとします。そして、その赤子は神に祝福でもされたかのように彼らにものすごい偶然と奇跡が連続して起こるようになる。
簡潔にまとめるとこういうことです。
ホームレスの3人はおっさんと、おかまのおっさんと、家出のJKの3人です。彼らが赤ん坊——清子と勝手に命名し面倒を見ながら親を探していくというお話です。
今作をまとめてしまうと、スーパーご都合主義のコメディです。
することやることがいやそうはならんやろというキャラにとって都合のいいことばかりが起こります。不運も当然ありますが、なんやかんやいってどんなピンチでもご都合主義でどうにかなってしまう。それもこれもクリスマスに拾った赤ん坊の奇跡の力の為みたいな感じです。
私は今敏監督の作品がものすごく大好きなのですが、今作に関しては本当に今敏監督らしくない異質な作品なんです。
普通にコメディやっているしかも笑いあり感動ありの大作。
物凄い一般向けな作品に仕上がっていて、今敏監督どうしたの? と心配してしまうくらい「普通」な作品なんです。
裏を返せばしっかりと一般向けな作品も作れるすごい監督ということなんですが。
要するに、今敏監督ファンの私からすると、毒がなくて困惑してしまう作品。
ただ何も知らない人、一般からすると毒がないから受ける作品。そんな作品に仕上がっているのです。
ただ、物語が物凄いご都合主義で動いていくので、それに対して不快感を覚える人にはあまりささらないのかなと思います。今作では思わずツッコミたくなるようなそれらがギャグとして、コメディとして存在し、それがストーリーを盛り上げていくものでありますので、仕方ないものなのかなと思います。
人情物でもありまして、主役の3人にフォーカスもしっかりあてて物語が進んでいくのもあり、キャラの背景などもしっかりと作りこんでいて面白いです。そして、ホームレスとして行き場を失った3人が物語を通じて行き場を見つけていくというか取り戻していくというのもいい話だなと思います。
そして、最後も笑わせてもらって、ラストで映画が終わるのに続きがああこうなるのかな? と妄想が膨らんでいくのがまた一興な作品となっています。
いるかはわかりませんが今敏監督の作品でどれみればいいのだろうか? と悩んでいる人がいたら、まず手始めにお勧めしてみるのもいいのかもしれません。
恐いのとか頭が混乱する系は苦手という方に、頭空っぽにして笑えて楽しめる今作はおすすめできるかもしれません。
以上になります。
もし気になったなと思いましたら、ぜひ観てみてください。
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