第7話 求める続ける

日が経つごとに信愛との関係が深くなっていく。


より分かりやすく言うと、

心の奥底で繋がって行く感覚。


朝目覚めて、言葉を交わして、

ご飯を食べて、信愛が送り出してくれて、

昼には弁当のお礼を伝えて、退勤後は連絡して帰宅する。

たまにサプライズで何か買って帰ることもある。


記念日には仕事を休んで泊まりにも行った。

目一杯愛してくれた。


僕は彼女が言うように『い』。

直ぐにスイッチが入る。

性も怒りも。どちらも。

それが嫉妬の怒り、狂いだと彼女はそんな僕を見てたまらなくなって激しく求め出す。

僕はそんな狂った愛情を与えてくれる彼女にまたはまっていく。



でも普段は甘く甘い。

朝起きれば抱きしめてくれる。

不安にならないように僕が起きる時にはそばに居てくれる。


帰宅してメンタルが落ちてる時には

キッチンに立つ彼女に後ろから抱き着くと、

体ごと振り返って僕にキスしてくれる。


何も言わない。でも、耳を触らせて、

首に噛み付いてくれる。胸に爪を立ててくれる。


常に僕を見ててくれる。

求めてたものを全て与えてくれていた。



でもたまにソファーやベットで彼女を抱きしめるときもある。

それが落ち着く日もあるから。

甘えてくるのも好き。


『キャラじゃない』と初めは言ってたけど、その曲がったブライトを壊してやった。


だから今はお互いがお互いを包み込んでいる。



たまに僕が切れて首を絞めることもあるが、

必ずその後やり返されて、


『大概にしろ』とキレられる。


でも僕はそれが嬉しい。馬乗りになられてそう言われて、頬を叩かれると安心する。


「信愛」

「なに」

「……いっぱいして。」

「してほしいの?」

「はい……」

「フフ……可愛い。何して欲しい?」

「……。」

「なに?」

「色んなこと。後ろも…していいから。」

「それはじめてかも。」

「引くならいい。」

「いつから?」

「ずっと前から。」

「そう?もっと楽しくなりそう」

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