第6話 あくまで自分
いもうとが結婚したのは、周りに親戚がたくさんいる代々の本家のひとり息子だった。
お正月とかお盆は親戚が家に集まる。
義弟のお母さんは、料理を作り、お酒を用意して接待に明け暮れる。
いもうとは、それに猛烈に不機嫌で参加したらしい。
義弟のお母さんは、あまりの失礼な態度に
親類から苦情の嵐。
それからは、いっさい親類の集まりには来なくていいからと言う事になった。
義弟のお母さんは出来た人だった。
お嫁に来て、キツい姑に使えて来た人だったから自分のような思いを息子のお嫁さんには
させたくないと思っていると話してくれた。
(この時期、義弟のお母さんと電話する事があったのだ。)
そんな気持ちはいもうとには通じてなかった。
「あー、良かった。
親類のジジイ達にお酌しろなんて言われるとキモっ!くっだら無い話聞かされるのも
ヤダだったからね。ラッキー!」
あくまで、自分を貫きとおす意思の強さ
私にはないものだ。
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