第4話 迷惑な存在
いもうとはちょくちょく、友達も連れて
遊びにくるようになってしまった。
私は正直、あの女に関わりたく無いから迷惑な気持ちだった。
ある時、お弁当の話になった。
「あのクソババアなんか、朝も寝てるしさ、
お父さんがお弁当作ってくれてんだよ。
母親じゃないよ、あいつは。」
いもうとがそう話した時、私は驚いた。
あの父が朝早くに起きて、いもうとのお弁当を作っているのか、、。
「へぇー、お父さんがねぇ、、。」
と生返事を返すと
「あー、そーいえばさ、お父さんが
ねえちゃんはお弁当どうしてたんだろ?全然、覚えてないけど、どうしてたんだろなぁって言ってたよ。」
そうかぁ。
お父さん、あの時、私はいたのに見えてなかったんだねぇ。
透明人間だったんだねぇ、わたし。
だからと言って、深く傷ついた訳でもなかった。
そうだろうとわかっていたから。
いもうとへの嫉妬の気持ちもなかった。
私は実の子供って感じじゃないんだろから
仕方ないよなぁ。
いもうとが私みたいにお弁当で困ったりしてないなら
それでいいんじゃない。
そんな感情。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます