第3話 いきなりの電話

高校卒業と共に家を出た。


あの女は小躍りして喜んでいたっけ。

それからは、殆ど家に顔を出す事はなかった。


ある日、電話があった。

誰かと思えばあの女。

「あんたもさ、姉なんだから!!

少しはいもうとの面倒みたらどうなのよ!!

あんたは、本当に自分勝手なんだから!」

そう叫ぶと勝手に電話は切られた。


意味がわからない。

なんなんだ?こりぁ?


その後に、何故か知らないけど、いもうとから電話があった。

「遊びに行きたいんだけど。」


働いてたし、夜勤もしてたが、たまたま休みだったから住んでる場所を教えた。


いもうとは高校生になってた。

いもうとの話では、

バイトして自分の欲しい物を買ったりすると

嫉妬して、

「あんたばっかり物買いやがって!

少しは家にお金を入れろ!」とあの女が

言うので、腹がたって、殴ったり、蹴ったり、

つねったりを毎日してるそうだ。


「あのクソババア、死んじまえばいいのにさ。」

いもうとが言った。


あー、それで、私にあの女が電話してきたのかと理由がわかった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る