アパシーシンドローム
美辞麗句や歴史の中に美徳はなく、今生きている人間、そして自分自身のこそが本物の価値である。 自分という人間は他にかけがえのない人間であり、死ねばなくなる人間なのだから、自分の人生を精一杯、よりよく、工夫をこらして生きなければならないと思う。 その必死にしがみついてでも生き抜くことを堕落というのなら、「堕ちつづけ、そして書きつづける」
人は正しく堕ちる道を堕ち切ることが必要。
欲するところを素直に欲し、嫌な物を嫌だと言い、「健全なる道義」から堕落することによって、真実の人間へ復帰しなければならない。
手を変え品を変え同じことを違う風に論じては、意味そのものではなく意味を見つけたような気分に酔いしれる。相思相愛だった相手が他の誰かを好きになったからといって非難する意味が俺にはさっぱり分からない。泣いても怒っても気持ちが変わるわけではない。気持ちがないものを引き留めても虚しいだけだ。人間は互いの所有物ではない。好きになってしまったり好きでなくなってしまったりするものだ。そうして人は生きる。生まれてから死ぬまでの時間を、ただ生きる。
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