MarkupとVimを布教する論

猫煮

はじめに

 まず初めにお願いしたい事は、もしこの文書の「概要」を読んでいないのならば、そちらに目を通してほしいということです。なぜならば、この文書はかなり思想的な部分が表面化しており、注意事項としていくつかの文言を概要部分に列挙してあるためです。以下では、注意を読んだものと扱います。


 さて、唐突な質問です。この文書を御覧の皆さんは当然のこととは思いますが、 Markup 言語に慣れ親しんでいますね?


 そんな物に触れたことのないと言う方も読者の中にはほんの僅か、おそらくは平均的な海水中の陽子の数に対するナトリウム原子核の数程度(同位体と、中性子の崩壊を加味した割合)の方がいらっしゃるかもしれません。もちろん、この見積もりはかなり多めの見積もりでしょう。


 しかし、そんな物を聞いたことがないと言う方はもう少し多いかもしれません(具体的には、平均的な海水中の酸素原子核の数に対するナトリウム原子核の数程度、こちらも同位体を含む割合)。


 もしもあなたが Markup言語に触れているにもかかわらず Markup言語という言葉を知らなくても、それはあなたが(おそらく)健忘症を患ったわけでもなければ、(さらに高い確率で)暇な宇宙人にアブダクションされて記憶を奪われたわけでもありません。


 筆者は回りくどい表現を上手に用いることができないため、答えを先に述べますと、あなたがこのページをパソコンのWebブラウザ(つまり、 Google Chrome や Mozilla Firefox、 Safari や Microsoft Edge など、インターネット上のサイトを閲覧するためのソフトウェア)で見ているならば、この文章はほぼ間違いなく Markup言語で書かれたものが表示されています。


 この場合のMarkup言語とは、 HTML言語と呼ばれるものです。


 筆者が忘れていなければ後ほどHTMLについても簡単に説明しますが、念の為にここでさらに簡単に紹介しておくと、 HTMLは Hyper Text Markup Language の略です。名前にそのままMarkupが入っていますね。


 別に脅かそうと思って横文字を並べているわけではなく、このHTMLを日本語に訳すと HTMLがどんなものかがほぼ解るようになっています。つまり、「文書を超えたMarkup言語」ということですね。


 さて、「 Markupとは何なのか?」もしくは、「なぜ創作論カテゴリでいきなりそんな話をするのか?」という疑問を持つ方は、 Markup言語という言葉を聞いたことがなかった方よりももう少し(具体的には …… 良い例えが思いつきませんが、間違いなく)増えるでしょう。


 この疑問に対する解決策については、次のページ以降で検討することにします。


 また、タイトルにもう1つ(あるいは幸福な方ならば 2つないし 1つ)知らない単語が含まれているかもしれません。もしあなたが日本語をご存じない方に代読を試みているならば、助詞等を含めて 5つもしくは 6つと読み替えてください。


 もし知らない単語が含まれているならば、その単語はおそらく Vim でしょう(あるいは、もしくはさらには、布教)。


 この文章はミステリー小説ではないので先にネタバラシをしておくと、 Vim とはテキストエディタ、つまり Windows OSのメモ帳や、 macOSのテキストエディットなどの同類です。


 もしあなたが Androidマシンしか使ったことがなく、メモを取るアプリも使ったことがないのならば、おそらくあなたは Vimが初めて触れるテキストエディタになる、世界でも稀に見る幸運な人間となります。


 あなたがLinuxマシンを使っているならば、どうせVi(m) を使ったことがあると思うので、 Vimに関する話は読み飛ばすことができるでしょう。


 Linuxユーザーのために、 Vimをオススメする根拠だけをお話しておくと、 Vimが設計として持っている「モード」の概念が日常言語を用いたテキスト、つまり小説や評論などと相性が良いと筆者は信じているからです。


 このことに関しては、 Markupよりさらに後のページで詳しく説明しましょう。


 もし、ここまで読んで完全に同意をいただけた方は、以下のページを読む必要はありません。


 そうでないのならば、次ページ以降に目を通すことを控えめながらもオススメします。


(最も、この文章がどれほどの人間の目に触れるかは疑問ですが)


(註:忙しい読者は各節の総括まで飛んで良い)


(註2:あくまでも簡易的な紹介であるため、各自の検証を要する)


(註3:この文書からあなたが得るものは、初学者がパソコン教室から得るものよりも間違いなく少ない)


(註4:コマンドを紹介しているページがあるが、筆者の推敲漏れによる間違いの可能性を常に念頭に置くこと)

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