魔女の待ち人

 彼女の両親からその伝言を聞いた直後、すぐに名無しの島と呼ばれる島にやってきた。

 大嵐に覆われたなにもない島、しかし足を踏み入れてみるとそこには想像を絶する光景が広がっていた。

 世界に一本しか存在しないと言われている世界樹、一度燃やされたそれが残した種子から芽吹いた大樹。

 それと全く同じ、いや、それよりも巨大な樹が、その島に存在していた。

 いや、これは樹が生えているどころではない、もはや島そのものが。

「そこの者、名乗りなさい」

 唐突に声が、いつの間にか自分の目の前に奇妙なみてくれの人に似た姿の何かが浮いていた。

 これと同じような存在を自分は知っている、見たことがある。

 世界樹の守り手、たった一人だけ生き残った精霊、それと似た、もしくは同じ存在。

「あなたは」

「名乗りなさい」

 ただ機械的に繰り返された言葉に数秒だけ時間を置いてから名乗った。

 精霊に似たそれは自分の名を聞いた後、数十秒自分の顔をただ見つめていた。

「ああ……お待ちしておりました。無礼を詫びさせてください、不届きものに、この島を荒らされるわけにはいかなかったので」

「あ、ああ……質問を、してもいいだろうか」

「はい」

「君は一体何者で……この島は、この樹は一体……」

「わたくしは精霊の生き残り。この島はナナシの島、嵐と我らが盟友の守護によって守られし名無しの魔女と精霊の島。この樹は我らが持ち込んだ世界樹の枝、それが根付き成長したもの」

「やはり世界樹……!! しかし、精霊は一人を除いて命を落としたと……」

「外界ではそう言い伝えられているそうですね。しかし我らは逃げ延び、ひっそりとこの島に根付いていた。ただそれだけのこと。あなたにとっては些事に過ぎません」

「いや、些事では……」

「この島のことも世界樹のことも、どうでもいいのです。長らく、大変長らくお待ちしておりました。五百年の時を経て、やっと彼女の悲願が果たされるその時が、ようやくきたのですね」

 精霊はそう言って、どこか悲しそうな顔で笑った。


 話を聞いてみると、その精霊が言うところの盟友、精霊達からは単純に『魔女さん』と呼ばれていたその女が、どうやら自分に伝言を残した彼女であるらしかった。

 今から五百年ほど前、世界中を彷徨い逃げ回っていた精霊達を彼女は助けて、この島に導いたらしい。

 その後で現代において行方不明となっていた聖剣をどこからか持ってきて、この島で保管し始めたのだと。

「ここが、剣の保管場所。あなた様が我らが盟友の待ち人であるのなら、この部屋の扉は開く」

 案内された部屋の扉に触れると、魔術的な仕掛けが動いた気配と共に扉がひとりでに開いた。

 そこには確かに、聖剣があった。

 見ただけでわかる、これはとても力のあるもの、聖剣と呼ばれるに相応しいもの。

 こんなものを残すために、お前は過去に戻ったのか。

 こんなものなくても世界なんてどうとでもできた、救ってやった、こんなもの要らなかった。

 わかっている、これを自分に残したのはついでだった、お前は自分の存在を消すために、なかったことにするために過去に行った。

 けれどどうやらそちらは失敗したらしい、自分の記憶の中には変わらずお前が存在するし、お前を庇った時の傷だって、そのままだ。

 大馬鹿者、愚か者、最低最悪の女、こんな傷なんてことない、お前がいればそれでよかった、『私が生まれなければその醜い傷も消える』とか笑っていたが、この傷が本当に消えていたらそちらの方がもっと最悪だ。

「さあ、お受け取りを。それは我らの盟友があなた様のために残したもの。それを見届けて、ようやく我らは彼女に一つだけ恩を返すことができるのです」

 自分の背後で精霊が囁く。

 正直言って、受け取りたくなかった。

 こんなものが欲しくてお前を大事にしていたわけじゃない、こんなもののためにお前を守っていたわけではない。

「……彼女は。これを残した彼女は」

「今から、おそらく三十年ほど前に『戦うべき時が来た』と島を出ていきました。それから十年ほど経った後にこの島に戻って来ましたが、盟友は致命傷を負っていました。我ら全員で彼女の傷を治そうとしましたが……『時渡りの呪い』に阻まれ……さいごに……さいごに、『死んだら灰になるまで燃やして海に捨てろ』と我らに命じられ、身体を……亡骸を悪用されたら、困る……といわれて」

 震える声でそう言って、その精霊は悲しそうな顔で目を伏せた。

 覚悟はしていた。

 そもそもその絶望は彼女がこの世界から消えた時に味わっていた、もう一度味わうことになるだろうとも思っていた。

 それでも。

「……あの、馬鹿女」

 歪な怪物だと言っていた、はじめからいなければよかったと笑っていた。

 ふざけるな、お前が消したがっていたそれは、自分にとってはなににもかえがたい、一番大切なものだったのに。

「彼女の、墓は」

「ありません」

 苦しそうな声でそう答えられた。

 それもそうか、『海に捨てろ』と言われてその通りにしたのなら、遺体はこの島には存在しないし、埋葬されていないなら墓もない。

 わずかに違和感を覚えた。

 この精霊は彼女から『死んだら海に捨てろ』と言われたらしい。

 けれどそれだけだ、実際にそうしたとは一言も。

 何故この精霊が命じられたことだけを自分に伝えた? 何故命じられた通りに海に捨てたと言わなかった?

 そして精霊について、確かこんな話を聞いたことがある。

「精霊は、嘘を吐けないらしいな?」

「な……何故今そのようなことを?」

 問いかけてみると、あからさまな動揺が見えた。

「それを踏まえた上でもう一度問おう。彼女は死んだのか? 死んでいないのなら、どこにいる」

 精霊は、しばらくの間黙っていた。

 答える気がないのであれば、と思った直後に精霊は何かを覚悟したような表情で口を開いた。

「いいえ、いいえ。彼女は死にまし……ぐ、ぎゃああ!!」

 いいえと言った精霊の胸が、黒いモヤを纏った刃のようなものに貫かれたのをかろうじて目視した。

「精霊は嘘を吐けない。嘘を吐いたら罰が下される。噂には聞いていたが、本当だったんだな」

 おそらく先ほどのモヤを纏った刃のようなものが『罰』と呼ばれるものだろう、自分のような特殊な目を持つ者以外、見ることはできなかったのだろうが。

「ちが……ちがう……ぐぅっ……盟友は……」

「嘘を吐くな。嘘だというのは今わかった。何故嘘を吐く? 何か不都合なことがあるのか? 彼女がそう命じたのか?」

「ちがう……!」

「なら何故嘘を吐く?」

 返答はなかった、答えるつもりがないらしい。

「ならいい、勝手に探す」

「……っ!! やめろ!!」

 彼女ほどではないが自分も魔力の扱いは上手い方だ。

 彼女ほどうまくはないが、魔力を探るのも、それでものを探すのも、人よりは上手い。

 魔力の網を広げる、探すのは彼女の魔力、どんなに小さくてもあれだけはすぐに見つけてやる、いつだって見つけてきた。

 世界樹の魔力が邪魔だ、それと島中の至る所にいるらしい精霊達の魔力も邪魔。

 それでも、見つけた。

 島の中心、世界樹の力が最も濃いそこに、ほんのわずかに彼女の気配を感じた。

「そこか」

「……っ!! あ、あああ……全員警戒体制!! 魔女さんを守れ!! この人間を島から叩き出せ!!」

 その言葉と同時に世界樹の枝だか根だかわからないものが自分に向かって勢いよく伸びてくる。

 自分を捕えようとしたそれを蹴折り、精霊の脇をすり抜け『そこ』に向かって走り出す。

「お、おのれ人間……!! くそ、はやい!! みんなはやくして!! その人間を絶対にあそこに行かせちゃダメ!!」

 精霊の叫び声、それに呼応してあちこちから、どうやら隠れ潜んでいたらしい精霊達が自分に襲いかかってくる。

 それを軽くいなす、殺す気はない、彼女の友であるというのは真実であるようなので、だから今はまだ殺さない。

 何故彼らが彼女を隠そうとするのか、その理由がわかるまでは。


 しつこく付き纏われ、あちこちに仕掛けられたいた罠を掻い潜り、ようやくそこに辿り着いた。

 まとわりついてくる精霊達は大したことはなかったが罠の方はきつかった、自分でなければおそらく最低十回は死んでいた。

 どこの誰の趣味だと思わず叫びたくなるような悪趣味な罠もいくつかあった、多分というか絶対彼女の趣味だろう、本当にふざけるな。

 やっとの思いで『そこ』にたどり着くと、白い天幕のような布で覆われた何かを発見した。

 あれだ、あれから彼女の気配を感じる、あの布の中に、いる。

 近寄り、白い布に手をかける。

「やめて!! 今すぐそこを離れろ!! それに触るな!! やめて、見ないで!!」

 その絶叫には構わず、布を取り払う。

「…………は?」

 確かに、そこに彼女はいた。

 死んではいない、多分まだ生きてはいる。

 世界樹の最も力が強い場所、そこで世界樹の加護を受け、かろうじてまだ生きていた。

 彼女は、なにも身に纏っていなかった。

 そして、その身体は傷だらけだった。

 腹部に、かろうじて塞がったような大穴の跡、それがおそらく精霊が言っていた致命傷だろう。

 しかし、それ以外に。

「……誰がやった?」

 全身に傷、身体中に傷、しかもただの傷ではない。

 全身に刃物で刻み込まれた傷、いくつもの卑猥なスラングが刃物か何かで刻まれている。

 腕にはいくつもの火傷跡、おそらく葉巻の火か何かを押し付けられたらしい。

 下腹部に黒く焦げた跡、どこかで見た気がする、どこかのならずもの集団が自分達が犯した女に、その証拠として入れるらしい焼印と、似ている?

 彼女がいなくなる前のことを思い出す、笑っていた、いつもと同じような、けれども決定的に何かが壊れたような、そんな笑顔だった。

 ああ、そうか、あの時にはもうこうなっていたのか。

「見るな! 離れろ!! 見ないで!! ……魔女さんが言っていたんだ!! これは見られたくないって、見られなくってよかったって!! 魔女さんが覚えてなくてもわたし達は覚えてる!! お願い、見ないで!! もう見ないで!!」

 精霊達が縋り付く、自分と彼女を引き剥がそうと、小さな手のひらがいくつも自分につかみかかってきた。


 呆然としているうちに精霊達に彼女から引き剥がされた。

 再び白布で覆われた彼女に手を伸ばすと、その手を叩き落とされた。

「今すぐあの剣を持ってお引き取りください」

「……彼女は、あの傷は」

「っ!! ……なにがあったのか、わたし達は存じ上げません、わたし達が出会う前に何かあった、とだけ」

「……まだ、生きているのか」

「…………生きてはいます。わたしたちだけではどうにもならなかった、でも死んで欲しくなかった、だからわたしたちは魔女さんの最後のお願いを聞かずに、世界樹の力に頼った……でも……だめだった……時渡りの呪いが……五百年かけて彼女の身体を蝕み続けたそれが、世界樹の力を拒み続けている……世界樹の力を借りても彼女をかろうじて生きている状態に保つことしかできなかった、二十年近くかけてあの致命傷をようやく塞ぐことはできたけれど、それだけしか、できなかった。世界樹は奇跡の樹、呪いさえなければあの程度の傷、あんな傷全部あっという間に綺麗に治るはずなのに……!!」

 そう言って、精霊は地団駄を踏んだ。

 目は潤んでいた、そして今、一筋の涙がその目からこぼれ落ちる。

「剣を持って帰ってください。そしてさっき見たものは全て忘れてください」

「……忘れられると思うか」

「無理でも忘れてください」

「彼女をここに置いて行けと?」

「…………まさか、この島の外に連れて行くつもり……じょ、冗談じゃない!! 魔女さんは世界樹の力でどうにかまだ死んでないだけなの!! ここから引き剥がしたら本当に死んじゃう……!! …………まさかお前、魔女さんを殺す気か?」

 精霊達のまとう空気が変わる、悲嘆から敵意、殺意へと。

「は? ふざけるな、誰が殺すか。……お前達、アレが何であるか知っているか? 妖精と魔物の合いの子、人間の血も混ざっているらしいが、それでも長く生きるものの血を引いた者」

「な、何が言いたい……!!」

「彼女の母親の年齢を知っているか? 正確には本人もわかっていないらしいが、千年は超えているらしい。……だから、五百年程度ならまだ生きているんじゃないかって、思ってた。そう思った方が気が楽だったから」

「だから、何が言いたい!!」

「生きていようと時渡りの呪いに蝕まれているのだろうと思っていた。……幼い頃に時渡りの呪いにかかって死んだ者を一度だけ見たことがあるが、酷い有様だった」

 時渡りの呪いには様々な効果がある、記憶は摩耗し、魔力や生命力は削れ、治癒力は低下する、ついでに他者からの癒しの力を拒むような呪いもあるそうだ。

 時間が経てば経つほど呪いの力は強くなる、純粋な人間だったら長く生きられて十年程度らしい。

 たとえ彼女が生きていたとしても、そんな呪いを五百年も抱え込んでいた彼女が無事であるとは思っていなかった。

「……だからアレが目の前から消えてからすぐに探した……呪いを消す手立てを」

 そう言いながら、懐からそれを取り出した。

 それを見た精霊が目を見開く。

「そ、それ……それは……」

「あらゆる呪いを解除する秘宝。数十年前に滅んだ国の跡地から運良く見つけられた」

 数十年前に滅んだ王国の宝物庫。

 宝物庫そのものが一種の強力な魔法道具となっていたその宝物庫にはあらゆる勇者蛮族が挑み命を散らしてきた。

 その宝物庫を無理矢理こじ開けて手に入れたのがこの秘宝。

 余談だが他の宝は不要だったので顔見知りの商人に丸ごと全部押し付けた。

「これで彼女の時渡りの呪いを解く。世界樹が彼女を治す。それできっと目を覚ますだろう」


「ああ、ああああ……う、うわあああああああああん!!」

 精霊達の咽び泣く声が耳に痛い。

 あらゆる呪いを解除する秘宝が使えるのは一度きりだったらしい、その一度きりの奇跡を起こした秘宝は硝子のように砕け散って壊れてしまった。

「と、時渡りの呪いが消えた……!! 身体が治って……魔力も、生命力も……!! 世界樹の力が正常に効き始めた……!!」

 呪いが消えた直後に世界樹の力が彼女の肉体の隅々まで満ちて、そして全ての傷が消滅した。

 死人のようだった顔色も、今はもう血の気が戻っている。

「……ところで、何故彼女はなにも着ていないんだ」

「お洋服あると邪魔だったんですよお……!! なにも着てない方が世界樹の力が届きやすかったから……!! わた、わたしたちだって好きでこんなかっこにしたわけじゃないんですからね!!」

「そ、そうか……」

「でももうだいじょぶ……というかこのままはたいへんよろしくないから……だれかー!! まじょさんのおよふくもってきてーー!!」

 少し離れたところから「はーい」と声が聞こえてきた。


 精霊達が持ってきたのはいかにも魔女っぽい感じの、黒色のワンピースとローブだった。

 着せるから一旦でて行ってくれと言われたので、素直にその言葉に従った。

 数分経たずに呼ばれたので戻る。

 黒いローブを着せられた彼女の手を握ると、ちゃんと温かかった。

「あと、どのくらいで目を覚ます」

「わかりません、けれどそう時間は……」

 握っている手のひらが、ほんのわずかに動いた気がした。

 周囲がしんと静まりかえる、その場にいた全員が、彼女の顔を見つめていることが気配だけでわかった。

 そして、ゆっくりと彼女の瞼が開く。

「…………ん? ここ……どこ」

 掠れた声、聞いたのはいつぶりだっただろうか、最後にその目の色を見たのはいつだっただろうか。

 わあ、と精霊達の歓声が響き渡る、きっと島中に。

「まじょさん!! よ、よかった……!! ほんとによかった……!! うえ……うえええええええええん!!!! ごめんなさいいいいいいいいぃぃぃいいい!!」

「え? なに? なんであやまる……? えっと……なにがあったんだっけ……?」

 胡乱げな顔で彼女は号泣する精霊の顔を見上げていた。

 ぼうっとしたまま彼女は視線を彷徨わせ、そして自分に目を向けた。

「うぇ? ……えっと、あなた……誰?」

「…………っ!!!!!?」

 しっかりと自分の顔を見て、彼女は確かにそう言った。

 あの秘宝はただ呪いを消すだけのもの、呪いによって削れたものは戻らなかったらしい。

「えーっと……ちょいまち、なんか記憶が曖昧で……ちょっとシンキングタイム……………ってか私、なんでか覚えてないけど確実に死ぬみたいな感じになってたはずじゃ……なんで生きて……えーっと…………はーい、質問! ここは名無しの島の地下のどっか、多分世界樹の力が強いところ、あなた達は世界樹の守護者である精霊、あってる?」

 彼女の問いかけに半泣き状態の精霊達が「あってるよー」と口々に叫ぶ。

「りょーかい。ちょっとずつお脳みそが働き始めてきた……私は……えーと、名前は結構前に忘れてて、なんでだっけ? なんか大事なものを保管するためにこの島にやってきて、ついでに精霊達も連れてきて……世界樹がわけわかんないレベルでモリモリ成長して……うーん、あんまり思い出せることがない……それでごめん、そこの人間さんは結局誰だっけ? 人間ってか外のひとは簡単にこの島に来られないように色々仕掛けてたはずなんだけど、なんでいるの?」

 本当にこちらのことをわからなそうな目で彼女は自分を見つめていた。

 時渡りを行う前の記憶はおそらくもう残っていないのだろう、そして時渡りを行った後の記憶すら、曖昧であるようだった。

 その事実を呑み込む、理解したくない。

 それでも受け入れなければならない。

「アドルファス。かつてお前を守れなかった愚かな男だ。……今更信じてくれはしないのだろうが……今ここでもう一度誓おう、おまえを傷付けようとする全てからお前を守る、と。……今度こそ、今度こそ、お前を守らせてくれ」

 自分が今、どういう顔をしているのかわからなかった。

 自分が不甲斐なくて仕方がない、あんな大口を叩いて結局守れやしなかったくせに、また同じ言葉を同じ口で吐く。

 それでも今度こそ守り抜く、なににかえても、たとえ世界を滅ぼすことになったとしても。

 そんな決意をかためて、彼女の目を見つめた。

 彼女は困惑しきった表情で自分を見つめ返して、そして今小さく口を開いた。

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救世の剣は世界樹の下に 朝霧 @asagiri

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