魔法?
水、まず水だ。
人間が生きるのに必要なものは333の法則の通り、
空気(3分間)水(3日間)食料(3週間)だ。
空気はある、今のところしっかりと生きている。
ということで必要なのは水。
でも全く水が…川が見つからない。
別に海でもいい。なんとかすれば飲める…ハズ。
でもそろそろ本当にヤバそうだ。
「み…ず… 」
あ〜あこんなところでしょうもない脱水で死ぬのか。
湿度は高いんだから空気中の水蒸気を飲めたらいいのにな…
そんな事を考えながら近くの切り株に座り込んでしまった。
うっそうと茂った森からは抜け出せそうにない。
「空気中の水分をこう… 集めて…
いや冷たい空間を無理やり作って結露での水を作れたりしたらな〜」
そう具体的に考えていると体の力が次第に抜けてきた。
「もう死ぬのか…」
そう思っているとの前に水の塊ができてきて、そうして両手に落ちてきた。
「夢?」
ほっぺをつねってみたが夢ではないらしい。
「誰かいるのか?」
そう叫んでみたが誰もいないし、風が吹いて木々が揺れる音以外なにもしなかった。
「魔法…なのか?」
試しにその水を飲んでみたが、しっかりとしたきれいな純水だった。
「魔法だったとしたらこの世界はなかなかファンタジーだな。
でもそれ以外にこの現象を説明できないよ。」
そうしてもう一回同じことを考えてみて、再現してみた。
「さっきはなに考えてたっけ… 空気中の水蒸気から水を結露みたいにして取りたいから…」
しっかりと一から水を作り出す方法をイメージした。
そうするとまた体から力がすっと抜けて水の塊が浮かび上がった。
「魔法が使えた? いや、イメージが本当になった! 体から力が抜けるのはエネルギー保存の法則があって、水をつ空気中から出すのにエネルギーが必要だからじゃないかな。 よく言われる魔法力とかいうやつかな。」
とりあえず、水を手に入れることが出いたので、ひとまず安心だ。
この世界はイメージが実現するのかな…
そうして、夜が来た。
ひとまず夜は近くの木の上で寝ることにした。
ツタがたくさんから待っているちょうどいい木があったので、化学部員の貧弱な残り物の体力でなんとか登ることに成功した。だいたい地上から3m位の高さにいる。
この世界に猛獣がいるのかはわからないが、現実世界にいる猛獣からはたいてい逃げられると思う。
そして体が冷えてしまわないように近くにあった大きな葉を何枚か直に重ねて簡易ベットとして寝ることにした。
この世界にも星はあるらしい、よく考えたら近くにある恒星も太陽とそっくりだ。もしかしたらここは現実世界と同じ地球なのかもしれない。
まあイメージが現実になる魔法?を使えるだけで現実世界にいるっていう希望は失っていた。
理の魔法 功琉偉 つばさ @Wing961
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