第5話 フューチャープレディクション
2027/04/16/12:12 常守高校 2-B教室
終「いや待った,これは...」
零が困惑する間、終はその結果を見てなにか思うことがあるようで、すこし考え込む素振りをして口を開いた。
終「俺に考えがある,――先生!」
席を立って教卓の横の先生のところへ向かう終
先「なーに?」
終「ちょっとこのルーズリーフ持ってみてください,それで後で合図するんで,そしたら適当なページ開いて俺達に見せてくださいよ」
先「ええ、いいわよ?もしかして恋愛成就の占いとか!?なら私に今年こそ彼氏ができるかどうか、占ってもらっちゃおうかなぁ」
終「はは」
先生の発言にすこぶるどうでも良いと言ったような乾いた笑い声で返し、席に戻ってきた。
12:13:36
終「レイ,俺はさっき零が俺に未来にどのページが開かれていたのか聞いた状態でページを開いた,だが先生にはレイが俺に未来のページを教えても,それによって起きる影響がない」
零「なるほどね!」
終「これは状況が違うしもしかしたら行けるかもな,もう一度やってみてくれ」
零「わかった」
12:13:59'
12:13:42
零「観えた、次は"encourage"だったよ」
終「よし,先生!お願いします」
先「わかった!さあ果たして占いの結果はいかに!」
先生が開いたページにかかれていたのは、"encourage"だ。
零「やった!やっぱり視えてたんだよ!未来!」
終「シー!!声が大きいぜ!レイ,これがお前のトリックじゃなく間違いなく視たってことなら,お前はとんでもない能力を持ってるってことになるんだからな」
零「トリックじゃないよ!」
終「まぁ,信じにくいけどな.だがよ,お前は最初未来予知能力って言ったな,しかしそれは少し違うようだぜ,お前が観ることができるのは絶対的未来じゃなく,何らかの方法で予測した未来だな」
零「予知じゃなくて予測?」
終は会話の途中、食べかけていた弁当を口の中に書き込んで零に答える。
終「そう―――,詳しく説明してやるよ、俺の予測では,一回目のページを予測してから開く実験もお前はたしかに未来を視ることはできていたんだ,しかしなぜ当てることができなかったか,それは零、お前が文房具を落とす前の俺に文房具の並びの結果を伝えたからだ.文房具を落とす前に結果を知ってしまった俺は,世界全体の矛盾によって,文房具が違う並びになる世界線に移動するきっかけになったってわけだ!すごいぜ,これは」
零「大体わかったけど、未来のことを終が知って矛盾によって世界線が移動するなら、なぜ僕が未来をみて結果を知っただけじゃ世界線は移動しないの?」
終「そこは...わからん,だがまぁ,このことを未来予測学会だかに言えば,世紀の大発見間違いなしだな!」
零「学会に言う!?それってもしかして僕映画とかでよくある実験のために拘束されて24時間監視されて生活しなきゃいけないとかになるんじゃ...」
終「冗談だよ,冗談」
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