第14話 アズサとの一夜

注意!この話はキスシーンなどが含まれます。

苦手な方は気をつけて下さい!








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「このお菓子美味しいなあ。」


暇だったので体内で魔力を操作し続けながらアズサを待っていた。


「話終わったよ。アビス。」


「私いた意味あったかな?」


「フフッ。あったよ。しっかりね。」


「?」


アズサは最近私に変な感情を向けてきている様な気がする。

サーヤも。

私何かしたかな。



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「アビスさん達!?良かった、無事だったんですね。王女様に呼び出されたって聞いて心配したんですよ!」


そういえばサーヤに私達の部屋の鍵を渡していた。

 

「ごめんごめん。でも何も無かったよ。」


「そうなんですか…無事なら良いんです。」


「問題ないって。じゃ今日はゆっくりしよう。」


「そ、そうですね。」






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「アズサ?私そろそろ寝るよ?」


「あーちょっと待って。」


アズサが何やらコソコソしている。

眠いから寝たいんだけど。

というかこれベッド一つしかないから一緒に寝るって事?いやいやいや、大丈夫。私は冷静。ただ一緒に寝るだけだ。そう、友達と添い寝するだけだ。うん。大丈夫。いやでもそういうのっていいのだろうか?


「アビスー?一緒に寝よ!」


「う、うん。良いよ。」

良いよっていうかベッド一つしかないから寝るしかないんだけど。


私が寝転ぶとアズサも横で寝転ぶ。

ま、まずい。アズサがいつもの何倍も近い。

アズサは私と違い美少女なので改めて見ると凄くドキドキする。


うん。寝よう。余計な事を考えてしまう前に寝てしまおうと思っていたのだけど

 

「ねえ、アビス。」


「どうしたの?アズサ。」


アズサの声がいつもと違い真剣な口調なのを感じた。

アズサが起き上がり私に馬乗りになる。

私の手を掴みベッドに拘束してくる。


「あ、アズサ?ど、どうしたの?」


少しだけ怖い。

私にまだ怖い物があった事に驚き。


「私、アビスを私のお嫁さんにしたい。アビスが誰かの嫁になるなんて嫌。考えたくない。

私はアビスが大好き。愛してる。」


そのままアズサは私の唇を奪った。


「返事はしなくていいから。私はアビスのすぐ傍に居たいだけだから。アビスは魅力的だからこれからも他の女の子に狙われると思うよ。

だから欲張りは言わない。でも今日だけは私の、私だけの物でいて。」


緊張と嬉しさと恥ずかしさでうまく思考ができない。

どう返事をすれば良いのだろう。そんな事を考えていたらまたアズサは私の唇を奪う。今度は濃厚な、私を味わうかの様なキスだった。


頭がボーっとする。何も考えずこの時間に身を寄せていたい。


「ボーっとしちゃダメだよ?私を見て。アビス。」


「う、うん。」


呂律が回らない舌で話す。


そうして私はアズサと一晩中体を重ねた。

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