第10話 王都剣術魔法学園
ふぅ。入学式が終わった。何故か周りからの視線が私に集中していた。
王子殴ったせいかなぁ。
そんなどうでもいい事は置いておいてどうやらクラスは10クラスあり序列で決まるみたいだ。
ちなみに序列は人数分あって一位から三百位まである。
私は何位かというと…
「え!?アビスが二百八十位!?あり得ない!
抗議してくる!」
「まあまあ。私なんてこんなもんだよ。アズサには寂しい思いさせちゃうけど。」
「うー。これから住む部屋一緒だからいいけどさ…」
「なら我慢して。私も我慢してるんだから。」
「はーい。なら行ってくるね。」
「行ってらっしゃい。」
アズサを見送りそのまま自分のクラスに向かおうと思ったら
「アビスさん!私、アビスさんと同じクラスです!」
「サーヤ。同じクラスだったんだ。良かった!」
「それで…その、クラスまで一緒にいきませんか?」
ん?私は一緒に行こうと思ってたんだけど。
「勿論。」
「やった!」
ピコン!
好感度が60になりました。
いや上がるの速いな。
この調子ならすぐに100を超えてしまいそうだ。
何故かアズサは99で好感度が止まっている。
かなり高いのだが。ま、まぁ良いでしょ。
◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️
クラスに着いた。実力は大体皆同じみたいだ。
案外判定はしっかりしている。
「えーと、私の席は…あ、サーヤの前じゃん!良かった。」
「そ、そうですね。私も嬉しいです。」
ピコン!
好感度が上昇しました。現在のサーヤのアビスに対する好感度は70です。
えー。こんなすぐ上がっちゃうのか。
サーヤがちょろくて心配だ。
「はーい皆さん、今日から10組を担当するファリアと言います。これから一年よろしくね。
皆もう知ってると思うけどこの学園のシステムを一応説明するね。」
王都剣術魔法学園には序列というシステムがある。それは学年毎にあり、それとは別に全学年
序列もあったりする。これはあんまり関係ない。あくまで強さの指標くらいだ。
私は平均辺りで落ち着こうと思っている。あまり将来の事は考えていないが。
魔族との共存もこの学園は実施していて
サーヤがいるのもその影響だ。だが、まだまだ
差別意識が残っている奴らもいるのでそれを無くしていきましょうって話。
学年の話だ。学園は六年制で、三年過ごすと、
違う校舎で授業を受けることになる。
序列の話に戻るが、序列の順位の上げ方は大きく二種類ある。
一つ目が成績が優秀だと上がる。だが、序列上がっても最初のクラスからは一年間は変わらない。
二つ目が決闘による順位の剥奪だ。
何位でもいいから誰かに決闘を挑み、挑んだ側が勝利するとその負けた人の順位を自分の順位に出来る。
だが、基本的に上位の人達は下位の人たちと天と地ほどの差があるのでよほど鍛錬を積まないと絶対に勝てない。
後特別なのは、剣術祭での好成績を収めた者達だ。剣術祭は一年に一度開催されそこでは武器種や年齢関係なくトーナメント戦で決まる。
これは滅多に無いことらしい。
要するにほぼ実力主義の学園という事だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます