第8話 敵

注意!殺人などの残酷描写が含まれますので気をつけて下さい!




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木々を飛び抜け最短距離で廃村へ向かう。


見えてきた。あそこだ。人の話し声も聞こえる。


一応話を聞こうかと思ったが


「ヒャッハー!流石ボス!」


「報酬は山分けだ!」


との声が聴こえて流石にキレた。


家だけを消し飛ばす様に手を振るう。それだけで家は吹き飛ぶ。まぁ元々ボロボロだったしね。



「な、なんだ!このガキ!」


「うるさい、黙れ。」


魔力の斬撃を飛ばす。剣がないしこの程度の奴らはこれで十分だ。


「盗賊Aが殺られた!手前ら油断すんな!見た目はガキだがかなり強い!」



「アビス!?」


アズサ!無事だったんだ!良かった。

声はあんまり出さないでおく。後で面倒だから。


盗賊を殺したのは通りすがりのヒーローにしておこう。


「囲め!それで袋叩きだ!」


うん。判断は最悪手だが、戦闘の際の判断はいい。


まぁ全員殺すけどね。


魔力の斬撃をボスっぽいの以外に飛ばした。

かなり便利だ。魔力の斬撃は見えないしかなり速い。勿論実用レベルにするにはかなりの鍛錬がいるが。


「ま、まあまぁやる様だな!だが、俺は王都剣術流の皆伝なんだよ!」


そのまま剣を振り下ろしてくる。


「こんな無駄の多い剣を使ってる時点でお前は弱いよ。」


「なっ!」


剣を指で受け止めそのまま拳を振るう。

怒りのグーパンだ。


「ぶべええぇ!!!」


ボスは呆気なく吹き飛ばされそのまま意識を失った。殺さない様に手加減したけど成功した様だ。


「アズサ!大丈夫!?な、何があったの!?」


そう言い、さも今来たかの様に見せる。


「分かんない。でも私が気付けば皆死んでたんだ。良かった。アビスが無事で。」


「もう!こっちこそ心配したんだからね!攫われたって聞いて!」


ピコン!

好感度が90に上昇しました。



あれ?そんな好感度上がっちゃうの?


「アビス、私ね。貴女の事が……、

い、いやなんでもない!帰ろう!」


「うん!」



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とまぁ屋敷に帰り、無事を報告した。

あれから父さんやアズサのお父さんに色々聞かれたが、違和感のない様に答えた。


そして事件もあったが、一年が経ち

私達は王都剣術魔法学園に通うことになった。

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