第2話

そんなこんなで、何もわからないまま村を歩いていたら

「ウノレド!ようやく見つけたわ!」

振り返ると、プラチナブロンドの髪の少女が立っていた。


少女はちょっとイライラした感じで「みんな心配してたのよ。急にどこにもいなくなって…」と続ける。その表情は不安と怒りが混ざっていた。俺が「ウノレド」と呼ばれ、何者かに探されているってこと、それを知って混乱してる。逃げるべきかな?でも、この村は平和そうだし、唯一の手がかりかもしれない。


「ごめん、何の話かさっぱりわからないんだけど…」と戸惑いを隠せずにいると、少女はすぐに表情を変えて、心配そうに俺の顔を覗き込んだ。「大丈夫?不安になっちゃったの?」


えっと、俺、「いや、それは…」って始めてみたけど、この場所のルールとか何もわかんなくて、何をどう答えたらいいのか全然分からないんだよね。そんな俺を見て、少女はちょっと考え込んだ後、「とりあえず、タニアに合流しましょ。歩いているうちに整理できるかもしれないし、大丈夫、私がいるからね」とニコっと笑って助け船を出してくれた。何この子可愛い!


リーナって名前のこの少女、プラチナブロンドの髪をしていて、お胸がとても大きい!村を歩いていくと、色々な建物や施設があって、どうやら独自の文化や習慣があるみたいだ。新鮮だけど、情報が多すぎて頭がパンクしそう。


リーナと歩きながら、だんだんとこの場所での「ウノレド」として、少しずつでも溶け込んでいかないとな、って感じ始めていたんだ。


そんなこんなで、自分でもよくわからない状況の中、後ろから女の子の声が。「ウノレド!ようやく見つけたわ!」振り返ると、そこにいたのは民族衣装を纏った、翠緑色の長い髪をした少女。その瞳はまるでエメラルドみたいにキラキラしてて、長い耳がチラリ。おお、エルフか?!

しかも手には大きな杖を持っている!これは魔法があるかもしれないな。


「タニア?俺を探していた?」って、本当は初めて会うんだけど、なんか自然とそう言っちゃった。


彼女は「はい、私も探していました。急いでください今日中に草原でモンスターを倒して、ステータスを確認する予定です。」と促す。え?モンスター?ここって本当にゲームの中かな?


マジか〜、状況がよくわからん。でも、魔法使いっぽい装備のタニアがいてくれて心強い。彼女について、いざ草原へ。風が俺たちの髪をかき乱し、足元の草がシャラシャラと音を立てる。全部が新鮮で、わくわくする。


「タニア、モンスターって?何を倒すんだ?」彼女はちょっと笑って、「大丈夫ですよ、ウノレド。この草原は弱いモンスターしかいません。私がちゃんとサポートしますから。」って、なんて頼もしいんだ。


話によると、俺とリーナは、ステータスを獲得するためにこの村に探索者のタニアの護衛でやってきたらしい。今日はモンスターと戦って、俺たちがステータスを獲得する日とのこと。うん、なんだか楽しみだな。



「うーん、草原のモンスターが減少しているとは聞いていましたがこれほどとは、こんな時に限って全く見つかりませんね。」そう言ってタニアは辺りを見回す。

確かに草原が広がっているが、動き回るモンスターの姿がどこにも見えない。


突然タニアは自身の身長ほどの長さの杖を上にかかげた。彼女の手元から静かに緑の光が溢れ出し、その光が周囲に広がっていき、あっという間に消え去ってしまった。


「みつけました、向かいますよ」とタニアが冷静に告げる。彼女の目は鋭く、目的をしっかりと定めている。俺は彼女について歩き始める。


草原の端に差し掛かり、タニアが立ち止まる。「少し先にモンスターの気配があります。準備は大丈夫?」そう聞かれて、俺は深呼吸して、「おう、任せとけ!」って答えた。このドキドキは嫌いじゃない。


さあ、何がでてくるか。



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