第4話 あと………もう少し
病め、病め、病め、病め、病め、病め、病め、病め、病め、病め。
病め!
物を隠したりすれ違いざまに嫌がらせをしたりそういったことは一切しなかった。
「今日もまた⁉」
「いい加減にしてよ‼」
「本当に誰なの!こそこそやってないで出てきなさいよ‼」
「………もう
日に日にげっそりと精気を失っていく彼女の姿に私は満足していた。
私が実行したのは毎日引き出しに何かを入れておくことだけ。
手紙、人形、おにぎり、カッター、薔薇、細かく刻んだ爪、包丁、
そして少し恥ずかしかったけれど、お
髪毛は美容院で髪を切ってもらって持ち帰らせてもらい、翌日の早朝に引き出しへ。
私の体液はペットボトルに入れて放り込んでおいた。………多分まだ生暖かかったんじゃないかな?
そう呪い続けて十日ほど経ったその日、彼女は遂に学校を休んだ。
彼女の登校については、その有無を彼が聞いた際に有力な情報を得た。
相当衰弱していて、暫く学校には来られないかもしれないとのことだ。
これでやっと────、
「この場所で彼を
私はきっとこれまで生きてきた十数年の中で、最も晴れやかな表情をしていたと思う。
でもまだ別れたわけじゃない。
「なら、やることは決まってる」
私は誰も居ない彼女の席を凝視しながら口元を
邪魔者の完全排除まで、あと………もう少し。
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