2-3

 村議選、村長選を共に廃止し、『ラクシャス』に村政を任せる。

「『ラクシャス』導入による利点は主に二つ。経費削減と、村政の効率化です」

「コンピュータに政治を任せたら、この村をすごく改善してくれるんじゃないの?」

「申し訳ない。そんな夢物語のような能力はありません」

 その実現には、予想されたとおり相応の抵抗が存在した。そもそも、これまでの民主氏主義の常識からすれば『ラクシャス』はまったく荒唐無稽なアイディアである。邦香はこれまですでに何カ所もの自治体で、門前払い同然の扱いを受けてきたらしい。

 唯一、何故かこの村だけは真面目に話を聞いてくれた。『ラクシャス』導入以前からすでに、村議制度の廃止を真剣に検討しなければならないほど過疎化に追いつめられていたから、というのは大きな理由の一つだろう。

 とはいえ当然だが、高校の生徒会改革のように一筋縄ではいかなかった。

「まず経費削減についてですが、すでに議会のパートタイム化などの施策がとられていたので、村議、村長、助役の廃止による直接的な人件費低減効果は、実はさほどでもありません」

 六月。梅雨の合間の日曜日。俺は小さな体育館で、集まった村民にむかって丁寧に語りかけた。主要な地区を巡っての、『ラクシャス』導入にむけた最初の公開説明会だった。

「けれど彼らの交通費、通信費、村議会場の維持費、そしてなにより議員の皆様をサポートする役場職員の人件費……関連する経費をすべて合算すると、この村の予算規模では無視しえない額になります」

 どの地区の説明会でも、集まったのは想像していた以上に二十代から四十代までが多く、年配者は案外少なかった。必ず幼児連れが数名居た。

「逆に言えば、仮に制度は現状のままこちらの村議の皆様が無給で働いてくださったとしても、残念ながら歳出削減効果はさほど望めません」

 俺の言葉に軽い笑いが起きる。壇上の脇にはパイプ椅子に座った村議が並んでいた。

 各地区での説明会を経て、村議たちの意見はもう大方出尽くしている。『ラクシャス』に対する反応は大きく三つのグループに分けられた。

 もっとも多いのは、六十歳前後のほぼ男性のみで構成された十五名前後のグループである。彼らは古くからの地主で村内に資産を持ち、小規模な事業主の場合が多かった。彼らにとって村議とは、五十を過ぎてから立候補し自らの社会的地位を誇るための名誉職なのだろう。生まれ育った村への愛着は三グループの中で一番抱いていそうだったが高度な政策上の見識は持ち合わせず、『ラクシャス』導入に関してはその地位を代替する制度についての内容が、最大の関心事に見えた。

 次に多いのは三十代から六十代までの雑多な年齢で構成された十名程度のグループだった。女性も何割か含まれている。彼らは市民運動家あがりや革新系政党に所属する議員だった。彼らの『ラクシャス』に対する反応は統制がとれておらず両極端だった。民主主義に対する重大な挑戦であり絶対に認めるべきでない、という意見が主流だったが、極めて革新的だと諸手を挙げて賛成する議員も三割程度存在した。

「もう一点の利点に関してだが、もし、その人工知能とやらに村の政治を任せた場合、ここはどんな村になるんだね?」

 やがて笑いが収まると、ある中年男性が挙手をして、大きな声で質問した。

「効率が悪いからといって、たとえば赤字のコミュニティバスは廃止、老朽化した各地区の公民館は閉鎖、などされたら困るお年寄りがこの村には大勢いる。そこのところはどうなんだ?」

「いえ。決してそんな政策は選び得ません。一言で言えば『ごく普通の村』になります」

 そして最後に残った五名ほどの少数派が、三十代から五十代くらいまでの、主に保守系の生粋の職業政治家たちだった。

「効率化、というのはあくまで従来の村政を低コストで執行可能、というだけで、新たに何かを大幅に変えることはありません、というか実際は出来ないのです。ですので最初にも断りましたが、何か画期的な政策を打ちだしてこの村を一変させてくれる、といった期待は抱かないでください」

 大学卒業後、選挙事務所スタッフから政治家秘書を経て村議となった彼らの大半にとって、現在の地位はおそらく一時の腰掛けにすぎない、少なくともそうでありたいと望んでいるだろう。

 彼らは村民の前では常にわかりやすい言葉で『ラクシャス』を評したが、その一方で導入の賛否についてはなかなか姿勢をはっきりとさせなかった。条件闘争をもくろんでの態度か、それとも他に意図があるのか、俺には判断がつきかねた。

「まず最初に誤解を解かせていただきますが、『ラクシャス』は人工知能ではありません。この村の行政上の課題と類型の状況に対する成功した対応策の前例を検索し、提示する行政支援プログラムです。『ラクシャス』は室町以降の、この国の各地方自治体で施行された行政政策とその結果を学習して主データベースを構築しました。統計的な信頼性の高い近代の結果ほど重視する傾斜評価です。またサブデータベースとして、近代以降の全世界約一七〇万自治体の行政資料を、入手可能な範囲でですが学習しています」

 俺はプロジェクターで幾つかの施策を例示した。

「『ラクシャス』はそれら過去の情報を元に、行政を効率化し、この村を繁栄させようとします。たとえば人口減・少子化問題です。人口の減少は経済の衰退に直結します。ですので近年はどの自治体も必ず対策をおこなっていますが、『ラクシャス』は現実に成果を上げているのはどんな政策か、村政レベルで実行可能な中で、自律的に比較検討しています。出産祝い金は統計上効果無し、育休制度もほぼ同様です。出産可能女性に対する保育可能児童比率向上は効果あり。未成年出産者のサポート制度は特に効果的。しかしもっとも有効なのは路線価の上昇……地価対策が第一優先というのが、現在の回答ですね」

「地価対策? 部屋代が高くなったからと、若い奴らが結婚して子供を産むか?」

「土地の価格が上がるような経済・社会環境が、出産意欲を刺激する、という分析のようです。わかりやすくいえば、市街が賑わい今後、より世の中が、この村が発展しそうな空気感が生まれたら、二十代の男女は、自分たちも子供を作ろうかという気になるのです」

 もっとも、正確に言えば、ラクシャス自身は少子化が問題であると認識してその対策を指示しているわけではない。

 ただ特定の変数、たとえばPという値が税収等への影響が大きい重要な変数だと認識したら、他の無数の変数の中からその値とリンクしているものを探し、その変数を変化させている変数を更に探し……あくまで、変数Pの減少を防ぐ必要がある、と判断しその策を提示しているにすぎない。それが村内の児童数か、公衆トイレの数であるのかは、ラクシャスは問題にしていない。

「逆に言えば、将来が不安で悲観的になっている私たち現役世代に、子供を産めと目先のお金で煽っても無駄ですよ、という指摘でもあります」

「お兄ちゃんはそうかもしれんが、地価の上昇が経済の上昇か? また昭和な価値観のプログラムだな」

 呆れたような中年男性のつっこみに、軽い笑いが起きる。俺は芝居かがったそぶりで肩をすくめてみせた。『ラクシャス』の価値観はあくまで、この村の人々のそれを反映しているに過ぎない。

「ここは都市部ではありませんので、地価は平均給与とかなり密接に連動しています。つまり単純に収入増という意味も含まれると思われます。が、いずれにしても、プログラムの判断基準が若干保守的なのは認めます。なぜならば、過去のデータから学んで政策を判断するというプログラムの性格上、どうしても革新的にはなりえない。最初にご説明申し上げた『普通の村』になる、というのはつまりそういう意味です。革新的な政策が不可能なのも同じ理由です。ただし、これまでごく僅かしか他に例のない、しかし極めて効果の大きかった政策を探し出す可能性は否定できません。少子化対策でいえば……『ラクシャス』は県内の公立高校に託児所を併設するよう、県への要請を求めています」

「高校に託児所!? 早すぎるだろう!」

「しかし、人口増加率の高かった時代は十代半ばでの初産が一般的でした。そして明治の師範学校には託児施設を併設した例があるようです。現在は学生の栄養状態も良くなり、医学的にはむしろ二十代での出産より安全とのデータも提示されています。就職までに乳児期のもっとも手のかかる時期を終えていれば、その後の社会的キャリア構築にも影響が少ないでしょう。少子化対策において未成年での出産がより推奨されるのは、きわめて合理的です」

「だからって、効率と合理性ばかりで、伝統とか道徳を無視していい筈がない!」

「いえ、『ラクシャス』はむしろ習慣や伝統を重視します。というか、過去のデータを機械学習して思考ロジックを構築している都合上、否応なしに保守的になってしまうのです。この国で、二十代での初産が主流になったのは近代以降のわずか百年程度にすぎませんから。初産年齢を引き下げるのは、少子化対策として大変有効です」

 少子化対策において『ラクシャス』は、そんな悩みなど存在しなかった、この国本来の姿に戻すよう要求している。

「現在のバージョンは村政仕様ですので、あくまで国への陳情項目としてリストアップしているだけですが、少子化対策の一環として、明治政府の姓名政策を撤回し、有史以来江戸末期まで続いた屋号を復活させるよう求めているのも、そのためと思われます」

 明治政府が、本来は意味の異なる姓と氏と名字をごちゃ混ぜにして、国民に対し一律に名字を強制したのは主に徴兵と徴税のためである。同時に、伝統的な家制度である屋号は、歌舞伎界などごく一部を除いて消滅してしまった。

 地域の文化や伝統を大切にする屋号より、単純な血統表示と化してしまった名字政策が、少子化の遠因になっている、というのが『ラクシャス』の分析だった。男女別姓以前に、家制度を復活させ、姓と氏と名字を区別するこの国本来の姿に戻すべきだ、と提案しているのである。

「というわけで、本質的に保守的な価値観を有する『ラクシャス』ですが、無論単なる懐古主義のプログラムではありません。最重要視するのは現実の施策による結果でして、稼働後は、出産に至った女性や父親の動向などを逐次分析、政策を調整し続けます」

 加えて、『ラクシャス』の執政におけるもう一つの長所が、あまり表立っては議論されにくい、建前の裏にある本音に対応可能な点である。

 少子化対策で一番難しいのは、種々の政策に反対する真の理由が、本人も自覚していない本能的な部分に存在しているからである。動物的な繁殖戦略としては、自らの以外の出生率がより低い方が、直系の子孫がその群の中で優位に立ちやすい。

 そのため、夫婦別姓など出生率向上に直結し、かつ当事者以外に利益のない政策への反発は、道理を説くだけではほぼ解消不可能である。そのため『ラクシャス』は、真に必要な政策を他の政策の中に隠し、また当事者以外にも広く経済的利益をもたらすようにして、その内容をカモフラージュする。

「女性に出産を促すような政治家の発言が、現実には出生率の低下を加速しているように、少子化対策において表面的な政策はほとんど効果がありません。そしてそのような、伝統的な屋号制度の復活から地価対策まで、きわめて広範囲の現象が複雑に作用する政策の分析こそ、『ラクシャス』のもっとも得意とするところです」

 一方で、理想論から導き出される、革新的な政策を提示不可能なのが、『ラクシャス』の欠点ではあった。

 少子化対策で例えれば、どれほど効果的だと予想されていても、第三国で施行され顕著な実績がみられないかぎり『多夫多妻制』を導入することはない。

 近代以降の一夫一婦制の徹底が先進国に共通する出生率低下の一因であるとの指摘は少なくない。婚姻対象となる異性の選択肢が少なく、また見合い制度などで半ば強制的に配偶者が決められていた時代は、優れた異性と結ばれるかは運の要素が大きく、一夫一婦制の弊害はまだ少なかった。

 だが情報化が進み、配偶者の自由選択が可能になった社会での一夫一婦制下では、優れた異性は早い者勝ち……つまり出遅れれば、否応なしに余り物同士での結婚になりがちとなった。不倫や妾のような裏技も、不寛容な社会へと変化した。

 であれば成婚率も出生率も低下するのが道理である。

 そもそも一夫一婦制は、生物学的には当然な一夫多婦制と比較すると、社会的に余った男性にも女性を配るための、いわば男性保護のための不自然な制度である。だが、より優れた配偶者を得て自らの遺伝子を末永く残したい、という欲求は本能的なものでありどれほど時代が進もうと消し去りがたい。結果的に、現代では無自覚にその本能に従うと、子孫を残したいから子供を作らない、という本末転倒な事態に陥ってしまう。

 『多夫多妻制』はその陥穽を突破できる可能性がある。

 しかし集合知に頼る『ラクシャス』はそれを選べない。まだ一夫多妻文化であれば世界に多少は点在しているが、多夫夫妻文化は極めて少数で、統計的に信頼できるデータが存在しないからだ。

「だけど、いくらコンピュータは複雑な処理が得意、と誇ったところで、最近の統計データは役人が都合の良いように書き換えてるんだろ? そんなものを鵜呑みにして動くプログラムに頼って本当に大丈夫なのか?」

「ご心配はごもっともです。ですが、実績の評価には情報の信頼度もファクターとして組み込まれています。ですので、一定数恣意的に歪められたデータを学習してしまったとしても、統計的な処理でそれらは抽出され、誤差として……」

 その後も俺はプログラムの仕様について熱心に説明した。が、次第に反応は最初ほど芳しくなくなっていった。

 くそっ、なんだよこの微妙な空気は……

 内容がプログラムの動作原理になると、途端にどこか興味を失ったような村民が目立ってきた。時折混ざる質問も、『ラクシャス』の構造に対するものではなく、個別事例の単なる結果確認ばかりだった。

 やがて、説明と質問が一段落ついたところで、ある現職村議の一人が手を挙げた。与党に属する、比較的若手の男性村議だ。

「政策案の大枠をプログラムに考えさせるのは確かにいいアイディアでしょう。合理的で効果もありそうだ。……だが、最終的な政策判断は、やはり最終的に人が下す必要がある。でないと、この村は温かさのない機械的な、冷たい行政に支配されてしまう」

 村議の言葉に、会場内の数カ所からそうだ、と同意の声があがった。

「冷たい行政、とは具体的にどのようなものでしょう?」

「ベースは過去の事例からの機械学習による判断だと言いましたね。だとしたら、たとえば就学支援の補助金制度において、プログラムは支給条件に一致しているかで一律に判断するだろう? しかし、実際の状況はそれぞれ違う」

 その質問は望んでいた、プログラムの構造に関するものだったが、四十代の男は、どこか揶揄するような口調で、俺に問いかけてくる。

「各家庭の抱えている詳しい事情などまったく考慮せずに、だ。それでは猿以下の仕事だろう」

「いえ、決して一律の判断など致しません。確かに過去の事例の学習方法は機械的ですが、、下される結論はとても複雑です。その例でしたら、この村では現在、就学支援の対象は世帯主の収入が一定額以下で村民税の課税対象にない家庭、となっており、対象家庭には同額を支給しています。しかし『ラクシャス』導入後は、世帯全体の収入や家庭環境、および村の財政状況を踏まえたうえでの判断となり、支援額も一律ではなくなります」

「そんな風に、プログラムが収入だけで判断するのを『冷たい行政』だと言ってるんだ!」

「世帯収入だけで判断など致しません。家族構成だけでなく、診療歴による医療費分の補助、通学距離による交通費の増減、対象児の身長体重による食費の追加など、各種補正が入ります。他にも、同居していない所得の高い親族の有無、収入に直結しない資産の存在など、判断項目は複雑で多岐に渡ります」

 しかし、現在はそもそも、就学支援の対象者選定に関して、担当者の判断など介在する余地は存在しない筈である。正しく制度が運用されているのであれば。

「もし地域社会への貢献が判断材料としてふさわしいとご要望なら、公民館や寄り合いの出入り記録参照を追加条件とすることも可能です。それとも、議員による職員への口利きを模したポイント制度を新設した方がよろしいですか?」

「ふざけるな!」

 俺が提案すると、若い村議は顔を真っ赤にして声を張り上げた。

「だれがそんな、大切なのは口利きとかじゃなくて!」

「もしくは役場の受付に声量計をつけて、窓口でごねる人を優遇する機能を実装してもいいかもしれません。先ほどからご指摘にある、人に優しい、血の通った行政とはつまりそういう事ですよね?」

 俺は淡々と、だが挑発的に指摘した。

「『ラクシャス』は、政策を遅滞なく施行するために、合理的か否かの別なく、既得権益の受益者に対しそれなりの配慮をします。ふるさと納税のような高額納税者へのえこひいき制度や、村民歴等に応じた口利き権は維持されますからご安心ください」

「貴様!」

 俺の説明に、彼がたまらず腰を浮かせた瞬間だった。

 突然、体育館の照明がパッ! と落ちる。

 次の瞬間、大音量の音楽と共に、艶やかな邦香の声で、アナウンスが流れた。

『まだ質疑応答の途中ですが、お時間となりましたので、これより一旦第二部の特別ライブへと移らせていただきます。説明会の続きはまた後ほど……みなさん、お待たせしました! 『ナーヴァニル』です!』

 声と共に、ゴシック調の、なのにどこか扇情的な衣装に身を包んだ邦香たちが舞台上に現れる。突如わき起こる拍手と歓声。暗闇を切り裂くスポットライト。

 唐突に始まったライブに、俺は慌てて壇上から飛び降りた。

 スカートを揺らしながら、結城さんと藤井さんが駆けだしていく。邦香がすれ違いざま、呆れたように俺を一瞥する。

 ……すごいな、これは。

 それから俺は、邦香たちがアイドルとしていかに熱狂的に支持されているか、それを支える実力がどれほどのものなのかか、まざまざと知らされる事となった。

 日頃は、アイドルなどまったく関心がなさそうな村民が、邦香達の一挙一動に歓声をあげ、次第にその熱は体育館全体を包み込んでいく。

 『革命生徒会』の時代にも、その萌芽はあった。だが、本職のアイドルとなった邦香のそれは、俺の予想を遙かに超えていた。

 なんだよ、これ……

 邦香の声と挙動。その存在にとうに慣れた筈の俺の心が、彼女の一挙手一投足に容赦なく翻弄されていく。


 当然のように、

 アンコールの後に説明会の続きなどはなかった。

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