第2話

 そんな感じな街なのでダンジョンと鉱脈で栄えてきたので坑夫や冒険者がそれなりな数多く、飯時はかなり賑やかではあった。

 仕事帰りの夕げの頃はとくに……

 

 今は少し時間が過ぎているのでそれなりな賑わいであるけどね。


「それなりってなんだよ……」

 自分で言ってて可笑しくなる。


 夕げの頃は先を急いで早歩きしたら人の肩にぶつかるくらいはするかな? って感じだが今は躱せるくらいの人通りではある。


「まぁメイン通りだしなぁ。市場通りじゃねーし」

 なんて独り言をいいながら冒険者ギルドに向かう。


 冒険者ギルドってのは……要は何でも屋が有象無象で犯罪まがいな事ばっかして仕事するのを防ぐ為の要は【依頼の責任とります、とらせます】てところ。


 ガラが悪いとかは置いといて、ゆすり集りは論外で依頼の受け逃げなど昔は「依頼所」なんていう依頼だけ出して、


 報酬などは依頼主任せな代行して発行している小さなお国機関があって、よく詐欺の温床になってたらしい。


 それが七代前の国王が「ギルドにて全て管理すべし」と決めて、工業、商業、生産業、運輸業、傭兵業……そして冒険業だそうです。


 冒険業って笑うなかれ! これないと領主の負担が大きく私兵や軍の負担が多くなり、場合によっては国防が脅かされる程になるそうだ。


 まぁ…兵士や騎士様に狩人の真似事をずっとさせれねーし。

 基本的に冒険者って数多くても騎士どころか兵士より弱い下っ端が半数以上を占めてるのよ。


 戦力で見れば全体の一割程かと言われている。


 傭兵業も占める割合は似たり寄ったりで、対人の厄介事を行うのが「傭兵ギルド」のお仕事だったりする。


 賞金首とかも専門に狙う傭兵も居るけど冒険者にはほぼ居ないし、居たら「傭兵ギルドへ行け!」とギルドから宗旨替えをさせられる。


 そんな傭兵ギルドと冒険者ギルドが共用したりするのが交易業や商人の護衛で、各ギルドで提携しており揉め事になる事は少ない。


 可能性が全く無い訳ではないが、資格剥奪となれば身分証が無くなってしまうと同意なので、小競り合い程度は見逃されるくらい。


 さすがにケンカになればギルド内の階級や報酬に響き、依頼破綻させれば最悪罪人送りになる。


 冒険者てのはこんな感じで傭兵とはこんな感じで違うのよって事で。


 他ギルドは知らない事もあるのでまた機会があれば。


「ついた……」独り言増えたな

 説明長くてすまん…誰に言ってるんだ俺。


 他にもいろいろあるんだけど冒険者ギルドが見えてきたので割愛することにする!


 するんだかんな!


 あとラズラエドの冒険者ギルドはお上品である……冒険者的にではあるけど。

 建物は三階建ての石造りなかなり大きいもの。


 ちょっとした街の役場より大きいんじゃないかねー?

 その後ろにデッカイ倉庫と囲い敷地があるので1区画をほぼ占領してる状態だなうん。


 入口は街門の半分くらいの両開きのデカイ扉の更に下の中央に作られた両開きの扉で大扉と扉って使い分けしてるらしい。


 有事には大扉開いて出入りの妨げになるのをふせぐらしいけど。


 まぁそんな入口を抜けると二階まで天井が抜けてるロビーに出る訳で。


 常設の酒場兼食堂は仕切り越しに左奥の部屋と一部ロビーに連なっていて一応区画分けはされている。


 後は各種受け付けと依頼掲示板、収穫物などの買取カウンターなどが並んでいる。


 とりあえず登録兼問い合わせカウンターに向かい遅れてる待ち人の問い合わせをしてみる。


 受付は自分と同じような目つきのあまり良いとは言えないハーフエルフの男性で「少々お待ちください」と1度奥に下がる。

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