第四話 勘違いと

「ボクと華龍姉は姉妹だよ?」


「...え?」


「うん♪私とりゅうちゃんは姉妹だよ♡」


ぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええッッッッッッッッ!!!!!!??????

マジ!?本当にッッ!?!?うそうそッッッ!!!ちょっと待って落ち着きなさい私!!!!えっ??ほんとうに???ドッキリじゃなく???真面目に?????


「おーい大丈夫??祈織ちゃ〜ん??聞こえてる???」


「あらら...祈織ちゃん放心状態になっちゃってるよ。りゅうちゃん」


「え?ボクが悪いの??」


「りゅうちゃん罪なオンナだね♡」


「っさいな。バカ姉」


「てへっ♡」


あ〜…そういう事ね。この姉…華龍さんは俗で言うシス…妹大好きなのね。それを龍耶さんは辛辣で鋭いツッコミを入れると


「祈織ちゃん?」


龍耶さんはそんな私を現実に呼び戻す様に目の前で手を上下に動かしていた


「…はっ!わたしは一体……」


「遠い世界に旅立ってたみたいだね。おかえり♡」ニコッ


「た、ただいま…?」


「おかえり♡」


なにこの無自覚人たらしイケメンポンコツドラゴンは。恋人にしたら苦労しそう…ハハハッ


「ところであの二人...」


「いらっしゃいませ〜♪席ならそちらのテーブル席にどうぞ♪」


私はやたらとこちらを見てくる二人の視線が気になった。しかもニコニコとしながらこちらを見てくる二人組...そう。私の両親だ

来てるなら来てると言ってよね。もうっ


「祈織お待たせ♪待った?ごめんね〜」アタフタ


「べ、別にそんなに待ってないし!」


「そう?」


「そんな事言って待ってたくせに〜。素直じゃないなぁ♡」


私の言葉に恋織(こおる)お母さんは素直じゃないなと返した。だって外だし恥ずかしいじゃん。それを微笑ましく見てた人物がいる...そう。さっきから熱視線を放ってるあのポンコツドラゴンだ。何よ本当に...もうっ//////




「ねえ、華龍姉。祈織ちゃんを必ずボクの彼女にする」


「はいはい。頑張ってね〜♪前世の記憶保持者...三代目龍神様のりゅうちゃん♡」


「その龍神様はやめい。バカ姉」


「え〜〜〜」


「ったく...今はその世界じゃないでしょうよ」


「てへっ♡」


「...かわいくない」スンッ


「りゅうちゃん冷た〜い」


「ほら、作業の続きやるよ。今日はこれから忙しくなるからね」


「ちぇ〜〜」



ポンコツドラゴンもとい...龍耶さんが華龍さんと漫才を繰り広げていたのは言うまでもない

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