第二話 前世の記憶を辿って~その1〜

「いらっしゃいませ。3名様でよろしいでしょうか?」


「はい」


「テーブル席にご案内致します♪」



私達は3人は例のお店に着いた

出迎えてくれたの眩しい笑顔の超美人なお姉さん。どうしたらこんな美人になるのよ


「ご注文が決まりましたらそちらのベルを鳴らしてくださいませ♪」ニコッ


「わかりました」


「それではごゆっくりどうぞ〜」


お姉さんは私達のテーブルを後にしお店の中を歩き回っていた。目的のあのイケメンポンコツが見当たらないんだけど…今日はいないのかな?…いや別に会いたいとかじゃないし!//////


「あのイケメンのお姉さん見当たらないね」


「べ、別にあれに会いに来たわけじゃないからッ/////」


「素直じゃないなー祈織は」


「そうだよ姫様〜」


「ふんっ/////」


その時だったお店の中がシーンと静まり返ったと思ったら黄色い歓声が聞こえた。その正体は……。


「お冷やです。注文決まりました?」ニコッ


「えっ?は…!?/////」ガタンッ


「お客様大丈夫ですか?お手を」


「だだだだいじょうぶですッ!あ、ありがとうございます…//////」


そう。あのイケメンポンコツ女子だった。わたしは驚いて椅子から滑り落ちてしまった。いやだってまさか本当にいるとは思わないじゃん!びっくりした…


「りゅうちゃん、また女の子誑かして〜」


「いやそれはないよ」


「またまた〜〜」


あぁ…なるほど。この超美人のお姉さんはイケメンポンコツの彼女さんか。そりゃそうよね。なんか残念な気持ちはあるがそれはそれで吹っ切れそうではある。その様子を見たリアンは何故か言いたそうではあるのと含み笑いをしていたのが気になった。何よもう


「祈織祈織」チョイチョイ


「何よリアン」


「美人のお姉さん…華龍さんと龍耶さんの関係勘違いしてない?」


「してないと思うけど?」


「ふーん…まぁいいや。重要な事忘れてるみたいだし〜」ニヒヒッ


「??」


私はリアンの言う通り恥ずかしくなる様な勘違いに後から気づくのであった…その話は後ほど。そんな私を話題に志帆とリアンは会話に花を咲かせていた


「祈織ってほんと天然よね」


「わかる〜!天然すぎて可愛すぎるよね〜〜」


「祈織本人は気づいてないから更に可愛さが増すもんね」


「うんうん!」


何なのよ全く…。私達はイケメンポンコツ女がそれを微笑ましく見ていたのに気付かずに


─────────────────────────────────────────────────────────


「若いね〜」


「りゅうちゃんも随分若いけどね♡」


「華龍姉もまだ20代でしょ」


「てへ♪」


あ、因みにカウンターで微笑ましく見てるので変な風に思わないでね?


「はいはい。それにしても祈織ちゃん可愛いなぁ…前世の記憶が無いみたいだけど」


「そういえば、りゅうちゃんはあるのよね?私も前世の記憶あるけど」


「うん。母さん達もあるし…あの子だけなんだよね。友人の2人は分からないけど」


「そっかぁ。それもあって此処(実家)をカフェ&バーにしたのね。お母さん達やるわね」


チリンチリンッ


「はーい。お待ち下さい」


ほんとそう思う。前世の記憶保持者や前世に関係がある人物を見つける為とは言えよく考えたものだ。本当に母さん達2人は凄い。とまぁ華龍姉と話していたら呼び出しのベルが鳴った。


「りゅうちゃんが行くとお客さんが殺到するからカウンターで待っててね〜」


「仕方ないなぁ」


ボクは仕方なくカウンターで待ってる事にした。ベルが鳴ったテーブルはあの子がいる席だから行きたかったのになぁ〜

そういえばまだあの子に連絡先教えてないや。まぁ焦らずタイミング見計らって連絡先を書いたメモ渡すか。いざとなったらあの子の友人に協力してもらおう。うん!そうしよう!!そう思いを馳せながら作業を再開するのであった





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