第3回・解脱と執着

 シューニャが落ちてきてから、一ヶ月が経過した。

 彼は放っておくと一日中、寺内の竹林で野禅をしている。

 ザキが食事を持っていっても食べた気配がなかった。

 たまにザキと散歩をすることもあるが、道場からは距離を取っていた。

「なにゆえ?」

 ザキが問うと、シューニャは虚ろに俯いて

「心が剣に執らわれてしまう」

 とだけ言った。

 タジマ寺は、タジマ刀と呼ばれる片刃の刀剣の製造販売を収入源としている。

 ある時、ザキとシューニャは、鍛冶場で作られた刀の納品に所に出くわしたことがあった。

「この刀もタジマ様が伝えたものでのう。一万人斬っても切れ味が落ちぬ! というのをウリにしておる。ま、実際に一万人も斬った奴はおらんがの」

 ザキは冗談めかして言ったが、シューニャを見て言葉を失った。

 タジマ刀を見るシューニャの目は、飢えた獣に似ていた。

 飢え果て、乾き果て、肉と水を得るためなら親すらも殺しかねない無言の殺気が放たれていた。

「おぬし……」

 ザキが声をかけると、シューニャは我に返って顔を背けた。

「ああいうものは……御免こうむる」

 それ以来、シューニャは二度とタジマ刀のある場所に近づかなかった。

 ザキは、暫くは寺の外に出ないようにと、シューニャに忠告した。

「ラーマの奴がお前を狙っとるからの。ま、ほとぼりが冷めるまでは……な」

 初日に会った鞭剣の使い手のことだ。

 ラーマと遭遇すれば、否応なくシューニャは剣に触れてしまうだろう。

「あの鞭剣は、本来は盾を持つ相手に使う武器じゃ。使い手もまた盾を持って戦う。なのに、ラーマの奴は我流で二刀を使うようになった」

 ザキは「はあ」と溜息を吐いた。

「二刀の鞭剣なぞ虚仮脅しに過ぎぬ。だが、脅しで相手が引くのなら血を見ずに済む。その分別がつけば、ラーマも一皮剥けるのだが……己の力量も分からずに剣を振り回していては、遠からず死ぬだろう」

「やけに……気をかけるのだな」

 ぼそり、とシューニャが口を開いた。

「ラーマというの……お前に剣を向けた相手だろう」

「人生は短い。それを理解せず貴重な時間を無駄に浪費する若者とは……哀しいものであろう」

 ザキは憂いを帯びた表情で、寺内の竹林に目を向けた。

 青々とした若竹が、風にさやさやと音を立てて揺れていた。

「この地方の太守は……はっきり言ってしまえば暗君でな。悪政を働く傍ら、ラーマのような見せかけの武芸者を集めて、民草を威圧しておる」

 生臭い俗世の話題を切り出して、ザキの表情が沈んだ。

「100年前にガンダルヴァは共和制になった……が、人間が統治する以上は必ず腐敗する。選挙で選ばれるはずの議会はいつしか世襲化し、一握りの貴族ずれどもが牛耳る寡頭制に成り下がった。この地方だけの話ではない。今やガンダルヴァ全てが……そんな具合じゃ」

 ザキは、政治の腐敗と圧制の始まりを感じていた。

 シューニャは敏感に、ザキの心の内を見抜いた。

「お前が軍を辞めた理由も……それか」

「まあな。わしの人生を俗物のために浪費したくないし、連中から給料を貰って……自分まで腐っていくのは我慢ならなかった」

 ザキは「はっ」と自嘲気味に笑った。

「わしはハズレ者じゃ。世渡りが出来なかった。世間に自分を合わせられんで……何もかも捨てて隠者になるしかなかったのじゃよ」

 ザキの笑いは、風にカサカサと揺れる林の青竹のようだった。

 俗世の一切が空しかった。

 それから一週間が経過した。

 ザキは世捨て人の隠者であろうとしているが、彼の願いとは裏腹に──人望のある男だった。

「ザキ先生! なにとぞ御指導を、お願いいたします!」

 タジマ寺の坊主たちは、ザキに武術の教導を乞うことが多かった。

 ザキは渋々ながらも承諾して、彼らに槍の使い方を教えた。

「全員で横一列に並んで槍を構えよ。そのまま一直線に突っ込む。これだけでいかな武芸者とて一貫の終わりじゃ。簡単じゃろう?」

 槍衾──集団戦において無類の強さを誇る基本戦術だ。

 もっぱらザキが教えるのは個人の技量を高める武術ではなく、短期間の修練でも集団で敵を圧倒できる戦術だった。

「ザキのアニキ! 北方の連中が魔消石を売りにきたようだが言葉がわかんねぇ! 通訳してくだせぇ!」

 町から若い商人たちがザキを頼って来ることも多かった。

「おうおう、分かった分かった」

 そうして寺から出ていって、夕方に帰ってくると──

「ああ、たまらん……。若い連中の相手は堪えるわ……」

 ザキはヘトヘトに疲れていた。

 シューニャは理由を聞くつもりはなかったが、ザキを送ってきた若い商人が勝手にアレコレと喋った。

「ザキのアニキには色々と稽古をつけてもらってるんでさぁ」

「稽古……?」

「へぇ。街道には今でも盗賊がいますし、山ん中には魔物もいる。護身のために、俺たちゃ兵法を仕込んでもらってまさあ」

 物言いからして、剣術などを習っているワケではなさそうだった。

 危機を回避するための逃走術、交渉術。そして有利に戦うための兵法、集団戦法などであろう。

「ザキのアニキには昔から世話になってまさぁ。魔物退治も、アニキの兵法で何百匹もいる群れを駆除できましたし、一番すごかったのは山賊に出くわした時で──」

 軽薄な商人は、聞きもしないのに自慢げにザキの武勇伝を語った。

「──で、山賊の親分ってのが、でっかい刀を持ったクマみたいな大男でしてねえ! そいつが刀をブンブン振り回して『ナマスにされてぇのかよオッサン?』とイキリ散らしてたのを、ザキのアニキはタジマ刀の短剣だけでスイッ……とやっちまったんですよ」

「スイ……」

「へえ。何が起きたのかは良く見えなかったんすが、気付いた時には山賊は手首を切り落とされてまして……」

「身の丈に合わぬ大刀を振り回しても、相手に付け入る隙を与えるのみ……ということだ」

 商人は「へぇ?」と首を傾げた。

 シューニャは詳しく説明をする気はなかった。

 己が剛力に慢ずる愚か者が力量の差を読めずにザキを侮り、更には無駄な動きで大刀を振り回して威嚇をしたことで致命的な隙を作り、間合いの内に踏み込まれて小手を打たれたというわけだ。

 ガンダルヴァの一般的な剣は質量で叩き切るタイプの刀剣であり、それを筋力で振り回そうとすれば技の起こり──即ち事前動作が大きくなる。

 ある程度の剣者が見れば避けるのは容易く、先の先を取るも後の先を取るもまた容易。

 剣の大きさや体格など、見せかけの虚仮脅しに過ぎず──

 ザキは最小にして最速の初撃で相手の戦闘能力を奪い、二の太刀でトドメを刺したのだろう。

 常人が目視できぬほどの速度で……。

 シューニャは、ザキの剣境の深さを知った。

 そして、商人たちが兵法の教導を受けている本当の理由も察した。

 ザキが寺内の井戸での水浴びを終えた頃、シューニャが音もなく現れた。

「なんじゃ、珍しいのう。そなたも汗を拭いにきたか?」

 とは言うが、シューニャが汗をかいた姿など見たことがなかった。

 相変わらず、シューニャは生者とも死者ともつかない虚ろな顔をしていた。

「ザキ、お前は隠者だというが……他人と関わってばかりだ」

「うむ……それこそが、わしの執らわれじゃの」

 ザキは溜息がちに、夕闇の空を見上げた。

「わしは……連中を放っておけんのじゃ」

「お前が兵法を教えなければ、あいつらは──」

「出来もしない戦争を起こして……無駄死にじゃのう」

 ザキは、井戸端の石に腰を下ろした。

「俗世とは、ままならぬものよ。商人連中は税への不満。坊主どもは寺の自治権を奪おうとする太守への怒り。ぐつぐつと煮え立った鍋は、もう溢れる寸前じゃ」

「反乱を起こすつもりか」

「乱とは、起こすのではなく起きるものじゃ。世の必然よ。イナゴが畑を食い荒らすように。魔物が山野に生じるように。台風が吹くように」

「自然(じねん)の理というなら、なぜお前が関わる」

「わしという人間が情に流され、加勢するのもまた自然の一部。わしが俗世から逃れ切れぬのも……運命なのじゃろうな」

 暮れの闇の中で……ザキは悟りか、あるいは諦めのように語った。

「本当に人の世から逃れたいのなら……山奥に篭って仙人にでもなれば良いのじゃ。わしは結局、それも出来なんだ。若い連中も、妹も、この国も……見捨てられなんだ」

「やはり……ここは地獄のようだな」

 執着から逃れようとしても、人としての情がある限り業に縛られる。

 ザキはシューニャの無表情の奥に、どうしようもない煩悶の蒼炎を感じた。

「シューニャ。そなたは一体、どんな人生を送ってきたのだ?」

「曖昧……なのだ」

「まだ記憶がハッキリしないと?」

「いや……。ずっと僧院の中で暮らしていたような気もする。諸国を放浪していたような気もする。全てを縛られた人生の中で、剣だけが自由だったような気もする。一切が他人の人生のような、夢と幻が混ざり合って……俺という人間は最初から存在しなかったような気さえするのだ」

 起きながらに夢の中を生きる、病者のごとき物言いだった。

 しかしザキは、シューニャが狂っているとは思えなかった。

 翌日──ザキは、タジマ寺の奥院にいる法師に会いに行った。

「殿下、久しぶりですな」

 ザキは改まった態度で、法師を殿下と呼んだ。

 法師は、そういう身分の人間だった。

「ザキよ。私を殿下と呼んでくれるな……」

 法師は苦笑いを浮かべて、ザキから目を逸らした。

 彼もまた、俗世のしがらみから逃げている人間なのだ。

「法師、今日はシューニャという男について話に参りました」

「あの落ちてきたという者か。して、悪しき者か善き者か」

「シューニャと名付けた通り、あの者は空であり無です。自然そのもの。善きも悪しきもありませぬ」

 ザキの奇妙な物言いに、法師は怪訝な顔で横目を向けた。

「古来より、上から落ちてくるのは異界の英雄、あるいは羅刹の類といわれておるが?」

「それは我々の都合で勝手に定義したものです。たとえば、タジマ様は己の身の上について書物を残されました。『元の世界では老い、病を得て死んだが、こちらの世界では若い体に戻っていた』『これにて未練を果たす余生を得たり』と。果たして……タジマ様は本当に人間だったのでしょうか?」

「何が言いたい?」

「上から下に落ちてくるのは……異界の人間が死した時に生じた未練や怨念の澱。彼らは人の形をしていても人ではない。ただ、生前の記憶に縛られて人の形になっただけのモノ。私には、そう思えてきたのです」

 ザキは、既存の価値観を覆すような推論を静かに語った。

 法師は、ごくりと息を呑んだ。

「それでは、まるで魔物ではないか……!」

「そういう自然現象なのです。魔でも神でもありませぬ」

「では、シューニャという男も……何かを成すために落ちてきたのか?」

「でしょうね。しかし、彼はそういった執着から逃れようとしている。無へと還ろうとしている。いや……」

 ザキの目が、複雑な感情で重く沈んだ。

「シューニャは、己の煩悶の炎を消そうとしている。荒ぶる魂を鎮めようと……足掻いているように思えます。今の彼は、意思を持つ嵐のようなものです」

「人に害をなさないために、自ら消えようとしている……と?」

「はい。それが彼の望みなら、私は手助けをしてやりたいのです」

 ザキは明確に意思を表示して見せた。

 荒ぶる自然を鎮めようとする強い意志が、そこにあった。

 法師は酷く惨めな気分になって、両手で顔を覆った。

「ザキよ。お前は……執らわれてしまったな」

「人の縁とは、そんなものかも知れません。殿下……」

「私は……やりたくないのだ。人に縛られて、引っ張られて、己の人生を危険に晒すなぞ……。何千、何万という人間の生殺を握るなぞ……」

「ならば寺から出て山に篭り、仙人になると良いでしょう」

 ザキは皮肉ではなく真心から助言した。

 法師は、本来なら人の上に立つ人間だった。

 権力争いに嫌気がさして、全てを放棄して寺に逃げ込んだ……そういう人間だった。

 その日の昼過ぎ、ザキはシューニャを山に誘った。

「メール山には、篭るのに良い洞窟がある。たとえばタジマ様以前に落ちてこられたチェン・ゴンという方は乱世を生きたが、最後は俗世を厭うてこの洞窟に篭り、仙人になったという言い伝えがある」

 山道から逸れた山の中腹に、青々とした岩肌が開けていた。

 周囲に草木はなく、初夏だというのに冷たい空気が漂っていた。

「ここは大昔の魔消石の採掘跡らしい」

「魔消石……?」

 以前に寺に来た商人の話の中にも出てきた単語だが、シューニャはどんなものかは知らない。

 ザキは、足元に転がる青い小石を拾って見せた。

「魔消石とは、天地のあらゆる魔力を吸い取る性質がある。稲妻を当てれば雷を宿し、火山に投げ入れれば火を宿す。それを利用して魔力地雷や城攻めの砲弾に使われる。だが、わしは真の性質は別にあると思う」

 ザキが小石を、小さな泉に投げ入れた。

 すると、泉の水面が一瞬にして薄い氷に覆われた。

「都の魔術師どもは『これは水の魔力を奪ったから凍る』とか言っておったが……恐らく魔消石の本質とは物体の熱を奪い、全てを停止させることにある。これを利用すれば──」

 言いかけて、ザキは口を覆った。

 己の執らわれを口にすれば、ここに俗世の毒を引き込んでしまう。

「いや、こんなことはどうでも良いな。そなたには関わりなきこと」

 薄い氷の水面が、バキリと音を立てて溶けて砕けた。

 ザキは、洞窟にシューニャを案内した。

「ここならば、そなたの願いも叶うだろう。存分に空に至り、全ての執着から解き放たれると良い」

「かたじけなし……」

 シューニャは、冷たい洞窟で禅を組んだ。

 ここで瞑想の果てに、己を人の形に留める煩悶の炎を消し、無に還るのだ。

「ザキよ。俺はあなたに感謝する。良き……出会いだった」

 シューニャは最後に人としての情を以て、去りゆく縁者に別れを告げた。

 ザキは無言で微笑みを浮かべて、友の涅槃を祈った。

 それより三日の間、シューニャは座したまま動かなかった。

 無心。

 ただ無心。

 次第に呼吸の回数が減り、体温が下がり、やがて実体すらも薄まっていく。

 このまま何も起きなければ、シューニャは一月と経たずに真の空へと至っただろう。

 だが、人の世とは無常。

 ここは安寧なる極楽ではなく、現の続きであり地獄でしかなく……

 災禍とは起きるべくして起こるものだった。

 シューニャが洞窟に入って三日目。

 朝か夜かも分からぬ時に、洞窟の外から人の声がした。

「お前が山に入るってことは、また誰か落ちてくるんだろう! 分かってんだよ!」

 乱暴な男の声。

 ラーマとかいう巨漢の声だったと、シューニャは思い出した。

「違います! 私は山菜を採りにきただけで……!」

 若い女の声がした。

 知らない女だ。

「お前の兄貴がよォ! ナメた真似してくれやがったんだからよォ! お前が埋め合わせをしろってんだよ!」

「兄がなにをしようと、私には関係ありません!」

 何か言い争っているが、シューニャには関わりの無いことだ。

 動かず、考えず、座していたというのに、二つの足音が洞窟に侵入してきた。

「誰か! 助けて!」

 女の悲鳴と

「あぁっ! テメェ! テメェはザキと一緒に逃げた野郎じゃねぇか!」

 無駄な殺気に満ちたラーマの声が、凍った洞窟に踏み入ってきた。

 シューニャの目が、うっすらと開いた。

 女は身重だった。腹を庇いながら、岩陰に隠れていた。

 ラーマが腰に下げた刀を、シューニャに向けて投げたのが見えた。

「刀を取れ! 丸腰の野郎を斬っても名折れだからな!」

 しゃん、と軽い音を立ててシューニャの足元にタジマ刀が転がってきた。

 消そうとした蒼い炎が、シューニャの内で立ち昇る。

「やめよ。俺に関わるな」

 冷たく気を込めて警告するが、ラーマには伝わらなかった。

 獣に人の言葉は通じず、人に獣の殺気は解せず、麓から頂きは見えず……。

「腰抜けが! やっぱりテメェはハズレだ、ハズレ! もういらねぇ!」

 賢も技も至らぬ愚か者が、二刀の鞭剣を振り回した。

 洞窟の岩肌を削り、空を切ってシューニャに迫る鞭剣は……あまりにも稚拙だった。

 シューニャの虚ろな目の奥に、蒼い炎がゆらりと揺れた。

「バカが……。せっかく、俺は消えようとしていたのに……」

 嘆くような掠れ声で呟き、嵐が炎と共に回天する。

 一瞬、世界が静止した。

 凍った洞窟の中で、時間の停止を知覚できた者はいなかった。

 シューニャとラーマ、二人の剣者のみが動くことを許された、別の世界の理が働く空間。

 時間の流れが再開するのは、二人の内のいずれかが倒れた時のみ。

 死合は一瞬で終了した。

 ラーマは両腕を切断され、首の動脈を切り裂かれて絶命していた。

 シューニャが刀を抜いたことも、いつ立ち上がったのかも、自分がどうやって斬られたかも、彼は知覚できぬまま死んだ。

 鞭剣の動きは直線的で制御は効かない。

 腕力で振るい、慣性に頼る外の物の武器など見切るのは容易く、シューニャは神速の体捌きで間合いの内に入り、ラーマを切断したのだった。

 ラーマは自分が相対したのが遥かな高みに在る剣者であったことも、己の愚かしさと無力さも知らぬまま、幸福の内に散華した。

 時間の流れが戻る。

 物言わぬラーマの死体が洞窟に転がり、少し遅れて出血が広がった。

「きゃあああああああ!」

 女は突然の惨劇に悲鳴を上げて、そのまま失神した。

 シューニャは女のことなど眼中になく……己の内なる炎に煩悶していた。

「執らわれてしまった……。もう、ダメだな……」

 苦しげな声だった。

 人の形に留まっていた心が、燃え落ちる最後の苦痛だった。

 ゆらりと空気が流れる。

 凍った洞窟の外へと、熱い空気が移動を始めた。

「ああ……ザキよ。すまぬ、すまぬ……」

 友への謝罪を譫言のように唱えながら……シューニャは別のモノへと変貌

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