第72話 突然のサバイバルごっこ

学校に来て、一件落着かと思いきや、

車からおりようとしない。


「着いたけど?」

「1人で行けない。」

「こちら母、今の状況を説明せよ。」


 トランシーバーごっこを始めた。


「こちら、優斗。

 1人では行けない模様。どうぞ」


 ノリは良いようだ。


「んじゃ、どうする?どうぞ」


「一緒に来て」


 可愛い声だった。

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