第73話 朝の外の景色

一定の距離を保っている。


話すのをやめて同じ方向を見ていた。


自分の体を撫でた。


静かに時が流れるのを待っていた。


物干し竿の上にいるツバメの夫婦の話だ。


ずずッと緑茶を飲みながら、考えた。


人間と似ているところがあるだなぁ。


なんて会話をしているのか。


「さっさと餌取ってきて!」


「はいはい」

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