信用できない語り手
私は好んで一人称を使うのですが、それはこの「信用できない語り手」というテクニックを使いやすいからなんですね。一人称の語りで読者に提供されるが主観的なものばかりになってしまうことは想像に難くないですよね。
その特性を利用して、語り手が読者に提供する情報を(筆者が)意図的に制限する手法が、「信用できない語り手」というテクニックの内容になります。具体例をいくつかあげましょう。
1、誤解
語り手が対象への誤解に基づいて評価を下している。
2、嘘
語り手が嘘であることを断らずに嘘をついている。
3、沈黙
主人公が肝心なことを語らない。もしくは「語らない」と明言する。ホールデン・コールフィールドは語り渋りが多い。 "to tell the truth"
こんなところでしょうか。私の最近の小説は信用ならない語り手の小説ばかりなので、実践例が見たい方は私の作品を読んでみてください。
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