「修飾が多すぎる」

恐らく初心者にありがちなんですけど、よっしゃ文才を発揮してやろうとハリキリすぎると、文章がゴテゴテになります。


「陽の光を浴びて育ちましたと言わんばかりの、広げた両手の上にようやく収まるほどのなっがーいクレッセント型の、元気の良い黄色をしたバナナ1房300円のうちの1本と、リンゴが机の上に並んでいる。僕は赤い方の実を齧った。」


普通に面白い文章になってしまったんですけど、この文章を要約すると、「僕はリンゴを食べた。」なんですよね。バナナの記述が全く必要ない。カットしてください。で、結局何を大事に読んで欲しいのかが分からない作品を書く人が多い。


独創的な表現を使おう作ろうとするのはいいけれど、なぜ独創的な表現を使おう作ろうとするのか、その手法を採ることでどんな効果を狙っているのかが読み取れない、恐らく考えてないのだろうなと読み取れてしまう人が多すぎる。Athhissyaは腹を立てています。


修飾する語彙が多ければ多いほど作品の質が高くなるという訳ではありません。まずは伝えたいことが伝わりやすい文章を書いて、そこから「特に注目して欲しいところ」にだけ、修飾を重ねて文字数を増やして、いわばトンネルをより長くするかのように、読者の視線が通過するのに要する時間を増やしてあげるのがオススメです。

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