「ストーリーがありきたり」
陳腐なストーリーって、つまらないですよね。独創性のある小説が、書きたいですよね。
そしたらまず、言葉にできないものを探しましょう。
「握りこぶしを目と目の中央に当てて小指を立てた時に、立てた小指が視線に入らない現象の名前を答えよ。」
そんなもの、答えなんてありません。つまり他の言葉によって言語化できない概念ということ。この文章によってのみ表現されうる独創的な概念であるということになりますでしょう。既に立派な文学作品になっています。
それを小説に敷衍していきたいならば、トマス・ハーディの作品を読んでみるべき。話がバカ難しいから。そして読み取ることが難しい物語は、当然ながら書くことも難しいことになります。
「一筋縄では行かない」という表現は言い得て妙です。いくつもの軸がグチャグチャに絡まって要約するのが難しい作品ほど独創性は高まります。発想の斬新さは独創性とは次元が別、というかお門が違います。
だから設定に凝ったり、今までになかったプロットで書こうとしたりしたって、それは独創性を産み出さない。無駄。ひとことで纏められて終らないとは限らない。
一行で書けることを一冊の本に書く必要はないですよね。そして、一冊の本というボリュームを費やして漸く書き出された一冊の文章は到底、生半可な想像力では発想し得ないことくらいは、簡単に分かると思います。ご納得していただけたでしょうか。それではガッテンの方お願い致します。
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