綺麗な花をいつまでもあなたと 〜アリクス〜 改稿版
鈴木美本
プロローグ「大咲姉妹」
「きよ姉ちゃん!」
「うん、なーに?
赤く染まる夕日の中、
「今日もおうちに帰ったら、遊ぼうね!」
「うん、もちろん!」
「わーい! きよ姉ちゃん、大好き!」
「きよ姉ちゃん!」
「うん、なーに?
赤く染まる夕日の中、
「今日もおうちに帰ったら、遊ぼうね!」
「うん、もちろん!」
「わーい! きよ姉ちゃん、大好き!」
✤ ✤ ✤
──小学生の頃の、とても懐かしい思い出。
黒い髪をサラリと揺らし、女性はふっと笑みをこぼした。
「ありがとう、
「お母さんには、いつもお世話になっているから、このくらいはさせて?」
「本当に、いい子ね、
「そういえば、
「さっき髪の毛を整えていたから、もう少しで用意ができるみたい」
もうすぐ、食器を拭く作業も終わる。そのとき、廊下からドタバタという音が次第に近づいてきた。
「ごめん! きよ姉ちゃん! 待った?」
「ううん。今、食器を拭き終わったところだから、大丈夫よ」
慌ててリビングにきた
「はい、できた!」
「ありがとう、きよ姉ちゃん!」
「どういたしまして」
2人は楽しそうに笑い合う。
「
「はい、いってきます!」
「お母さん、いってきます!」
「今日はどこに行く?」
「うーん……。今日は、雑貨屋さんに行きたいな?」
「じゃあ、駅近くに行こっか?」
「うん!」
「ありがとう!」
「どういたしまして!」
今は朝の10時。上空には太陽が輝き、あまりにも明るい光に、
──今日は、絶好の買い物日和。
「かず兄さんも帰って来れればよかったのにね……」
「本当にね……。ゴールデンウィークだから、帰ってくると思っていたけど、仕事が忙しいみたい」
「そっか……」
このハーバリウムは「かず兄さん」と呼ばれる2人の兄「
綺麗な花をいつまでもあなたと 〜アリクス〜 改稿版 鈴木美本 @koresutelisu
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