新案・世界観2
◆世界観2(イメージ:バトル先行、細かいことはさておき派手目にいく)
経済不振から脱却できない日本の賃金はどんどんと下がり続けていた。
そして超格安マーケット『ワルマート』が支配する、20XX年の日本。
ネジ一本から、薬、船舶、ビル、人身売買までを格安で扱うワルマートは、店のカラーリングから《蒼い摩天楼》と呼ばれていた。
ワルマートによりさらに低賃金化が進み、格差は是正できないほどに広がっていた。
政府もワルマートの法人税を頼りにしていることと、ワルマートの要職が天下り先にもなっている。
平和と警察は消え、今や武器と防具はホームセンターや個人商店で売買されるようになり、ギャンブルも全面解禁された。
ワルマートはさらなる低賃金労働者と顧客を求め、小さな町へ侵攻する。
この世界にはいつしか両者の間に暗黙のルールが出来上がっていた。
・ワルマートの侵攻に耐え切れずに《白旗》を上げたら町の負け。
・二ヶ月耐え切ったらワルマートは侵攻の手を止める。
(二ヶ月の根拠はそれだけ堅牢な商店街であれば出店後も反撃されるかもという企業としてのリスクヘッジ……らしい)
ワルマートは
(ただし《殺し》は行わない。なぜなら支配したあとはワルマートの時給五百円労働者と顧客になってもらう必要があるからだ)
圧倒的なマンパワーと資本に対抗すべく、各町は自警団で対応してきたが結果は歴然だった。
便利屋稼業の、大神響子(17歳)が暮らす千秋市・坂小路町の商店街もついにターゲットに。
またワルマートに恨みを持つ、流しのマジシャン、早乙女恋(18歳)が響子とタッグを組む。
探偵(昼間は八百屋)・古物商の地元姉妹も後方から二人を支援。
商店街タスクフォースが、
【導入】
「聞いたか。隣り町がワルマートについに《白旗》を上げたぞ」
「マジかよ」
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