140

・【フラグNo.2】【フラグNo.3】【フラグNo.5】のどれか1つでも1以上なら、君はここで命華草ライフグラスを売り渡す事はできない。街へ戻ること。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075665728592


 そうでなければ、君はこの街で命華草ライフグラスを売り渡す事ができる。

 この国で買い取ってくれるのはこのサクレッドを治めるサエティ教団だ。

 大神殿で数人の神官が君を迎え入れてくれる。


・【フラグNo.4】が1以上なら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075712254240


 そうでなければ君とスターアローは大神殿奥の大広間に通される。

 そこには大きな池が設けられ、その中央の島には血のように赤い葉をつけた木が立っている。

 池のほとりには多数のケガ人や病人がいて、池の水を飲んだり患部にかけたりしていた。


「サクレッドの誇る癒しの木だ。周囲の水に薬効を与え、何百年もの間に数えきれない人々を救っている。無論われら神官も人々を治療しているが、あの聖なる木があるおかげで救える人は倍以上になっている。おそらくあれも命華草ライフグラスに近しい品種なのだろう」

 君達の後ろから説明の声がかかる‥‥澄んだ少女の声が。

 驚いて振り向いた君は、そこに十代半ばの少女を見る。

 長い銀髪を束ねた白い肌の少女‥‥その翠の瞳は深く澄んでいて、まるで波一つ立たない泉のようだ。

「大神官ナターシャ様である」

 君の隣にいる神官が説明し、他の神官とともに少女へお辞儀した。


 呆気にとられる君達の側へ、ナターシャは真っすぐ歩いてきた。そして池の辺で癒しの木へ、その翠の瞳を向ける。

「あの木の力はここ数年、日に日に弱っています。魔力はあれど樹木といえど、やはり生き物‥‥樹齢数百歳ともあれば、もう寿命が近いのでしょう。我々が命華草ライフグラスで蘇らせたいのは、あの癒しの木なのです」

(挿絵)

https://kakuyomu.jp/users/matutomoken/news/16818093077630666571


 彼女の言葉を受けて神官の一人が告げる。

命華草ライフグラスを我らに渡すならば、この神殿を守る聖堂騎士の一人に取り立てよう。名誉も収入も、どこの貴族の臣下と比べても、勝りこそすれ劣る事はないぞ」


・この話が気に入らなければ街へ戻ること。

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075665728592


・神殿に|命華草ライフグラスを渡すなら――

https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075712254240

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る