食後のデザート。食後の瞑想。
「今から、瞑想をしようと思います。」
「瞑想って、なんだと思いますか?」
「瞑想ってしたことありますか?」
「瞑想しているかた?手を上げて下さい。」
「3名さまですかね。」
「瞑想されている方。どんな感じですか?」
「毎日、数分しています。目を瞑って。」
「どんな感じですか?」
「穏やかな気持ちに成ります。」
「瞑想って、どんな感じですか?」
「私の場合、家族を送り出して、静かになったら、同じように、目を瞑って、静かに瞑想を数分しています。」
「どんな感じですか?」
「安心します。」
「瞑想ってどんな感じですか?」
「私の場合は、一人で静かに瞑想をします。」
「瞑想した後に、お散歩に出て、胸を張って空を見上げたり、静かな穏やかな時間を過ごします。」
「穏やかな時は良いのよ。」
「だけど、イライラした時はもうダメね。」
「ちょっと嫌なことがあると、瞑想しても、
頭の中がわんわ。わんわ。ひっちゃかめっちゃか。あの人がこう言った。この人がこう言った。もんそんなのどーでもいい!って、頭の中をその事が走り回っちゃって、瞑想どころのはなしじゃなくなるのよ。」
みんな思わず笑い。和やかな空気に鳴る。
「ではちょっと、瞑想してみますか。」
「目を瞑って下さい。」
「鼻から空気を吸い込んでください。」
「今度は、口から息をを吐き出してください。」
「もう一度、鼻から空気を吸い込んでください。」
「口から息を吐き出してください。」
「目を開けて見てください。」
「どうでした?」
「安心しました。」
「どうでした?」
「すっきりしました。」
「どうでした?」
「気持ち良かったです。」
「どうでした?」
「落ち着きました。」
「どうでした?」
「平和です。」
参加者全員の感想を伺って行く。
皆それぞれ。似たり寄ったり。
感想を聞くことにも、意味があるような無いような。
感想を共有する。って事と、
思いを吐き出す。って事と、
互い?自分を?意識するってこと?
何も意図していないのかもしれないし、
何か、意図しているのかもしれない。
ただ、順々に回っていった感想は、
場の空気を和ませていった。
事細かな作法もなければ、
良い悪いも無い。
ただ、言われるままに、行う。
それだけ。
そして、感想をシェアリングする。
そこに言い悪いもなく。
ただ、感想を口々に発していくだけ。
ただそれだけ。
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