猫島

ここでいう猫島は、猫がたくさんいる島という通称ではなく、本当の地名としての猫島です。


猫島という地名は、日本に3か所あるのですが、茨城県筑西市にある猫島、鳥取県鳥取市にある湖山池(以前、日本一大きな池で紹介)の中にある猫島があります。


そして、今回ここで紹介する愛知県一宮市にある猫島です。


鳥取にある猫島は、島の名前なのでここでは、ここでは割愛します。


茨城県にある猫島は、あの有名な陰陽師の安倍晴明が生まれた場所という伝説があって、端的に言うと、子供の頃、晴明に猫がたくさん寄ってきたから、猫島という地名になったそうですが、愛知県の猫島ねこしまは、地名の由来がどこにも載ってないのです。


今、その場所は、東名高速道路の尾張一宮おわりいちのみやパーキングエリアになってしまっているのです。


しかも、そのパーキングエリアを建てるときに、弥生時代の環濠集落(水堀がある集落)が発見されたのです。


集落には、水田や墓もあったそうです。


この遺跡は、地名から【猫島遺跡】と名づけられました。


猫がついている遺跡は、おそらくここだけだと思います。


今は、パーキングエリアが建っていますので、その下に遺跡が埋まっていることになります。


パーキングエリアの端に、当時の建物を真似た東屋みたいなものと案内板があるのみとなっていて、遺跡がここにあるとは、思っていない方が多いと思います。


しかし、なぜ、この場所が猫島というのか?


一説によると、弥生時代ごろから、日本に猫がいたらしいのです。(同じ弥生時代の遺跡がある長崎県の壱岐いきに、猫の骨が見つかっているそうです)


もしかして、この集落にいた人が猫を飼っていたんじゃないか?


ここからは、私の憶測ですが、遺跡からは、猫の骨は見つかってないそうですが、もしここで弥生時代に猫を飼っている人?(もしくは集落に棲みついていた?)がいた場合、日本列島の本土で初めて猫を飼った人?(暮らした人)がいた場所になるのでは?と思いました。


そうなると、猫好きの人の聖地になることでしょう。


このパーキングエリアに、将来スマートインターチェンジができるそうで、工事が始まると、また何かしら発見があるかもしれません。



いずれにしても、『猫島』気になる地名ですね。








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