ベイビーと同期

赤ちゃん

「あうう」


同期

「カケルさん。アイス・・・・・・食べましょうか。口開けてください」


赤ちゃん

「あう」ご機嫌ななめだけど食べる


同期

「デザートも美味しいですね・・・・・・」


しばらく沈黙

黙々と食べ進める


同期

「(ため息)カケルさん。ミサキ先輩もハナちゃんも変わってくれました。会社だって部長の話が本当ならカケルさんの進めていた契約がまとまれば改善されます」


赤ちゃん

「あ・・・あ・・・・・・」理解出来ないけど同期の真剣な表情に押されてる



同期

「それと、ハナちゃんに先を越されましたが私もちゃんとした形で伝えたかったんです。私は・・・・・・」


SE:早鐘を打つように鳴る心音

覚悟を決めるために呼吸や舌の位置を確認するようなそんな【間】


同期

「大人のカケルさんのことが好きです。大人のカケルさんを愛してます」


同期

「だから・・・・・・、大人のカケルさんに戻ってください!!!」


赤ちゃん

「う〜〜、あぅ」粘っていたが最後は糸が切れたように力が抜けた声


SE:倒れる音


同期

「へぇ、え!? カケルさん! カケルさん!!」


SE:走る音

SE:ドア音


同期

「誰か来てくださ〜い!! カケルさんが、椅子から落ちて頭を!!」


後輩

「た、大変っす!」


先輩

「血は出てない?」


同期

「それは大丈夫だと思うんですけど、気絶してて・・・・・・」


店長

「意識がないなら隣の部屋で寝かせなさい!ベッドがあるから」


同期

「は、はい・・・・・・ハナちゃん、お願いします」


後輩

「了解っす。慎重によいしょ!っす。さあ、何処に行けばいいっすか!」


先輩

「こっちよ!」


後輩

「はいっす!」


SE:走る音

SE:ドア音


同期

「頭に衝撃が無いように・・・・・・」


後輩

「慎重に寝かせるっすよ。そ〜っと」


SE:優しく物を置く音


同期

「カケルさん! カケルさん!!」取り乱し気味


先輩

「マキちゃん、そんなに声を荒げても起きないものは起きないわよ。しばらくは様子を見ましょ」


同期

「はい・・・・・・」


編集メモ:全ての音がフェードアウト

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る