ベイビーとママ
SE:ナイフとフォークを置く音
同期
「本当に美味しかったですね。カケルさんはお腹いっぱいですか?」
赤ちゃん
「あう!」
SE:ドア音
後輩
「お待たせしたっす。デザートを持ってきたっすよ!」
赤ちゃん
「あう!」嬉しい
同期
「ハナちゃん、お着替え終わったんですね」
後輩
「そうっすよ。ウエイトレスっぽいっすか?」
同期
「ええ、とっても似合ってます」
後輩
「エヘヘ、嬉しいっす」
赤ちゃん
「あう、あう!」
後輩
「カケル先輩、お待たせしたっす。今並べるっすからね」
赤ちゃん
「あ〜う、あ〜う」
後輩
「ダメっすよ。今、たくさん構ってあげたら2人の食事じゃなくなるってミサキ先輩に言われたっす」
赤ちゃん
「あう・・・・・・」普段とトーンが違う後輩の声にダメと悟り落胆
後輩
「もし、元に戻れなかったら、また、遊ぶっす。でも、元に戻れたらパソコンのこと、色々教えて欲しいっすよ」
同期
「ハナちゃんまで・・・・・・」
後輩
「さぁ〜! これがお待ちかねのデザート、アイスクリームっす」切り替えるように無理やり明るくなる
同期
「うわぁ〜、綺麗に盛られてますね。バニラの上にイチゴとチョコチップが盛られてます。美味しそうですねカケルさん!」そんな後輩のテンションに合わせる
赤ちゃん
「ぅぅ・・・・・・・・・・・・」
後輩
「じゃあ、自分は戻るっす・・・・・・」
同期
「はい、持ってきてくれてありがとうございました」
SE:足音
赤ちゃん
「ママ!」
【編集メモ:ここで足音がピタッと止まる】
同期
「え・・・・・・」あっけにとられる
後輩
「今、今のママって・・・・・・自分のことっすか?」驚く
赤ちゃん
「ママ、マーマ!」
後輩
「う〜〜、引き止めないで欲しいっす・・・・・・自分は赤ちゃんのカケル先輩のことが大好きっす・・・・・・でも、みんなに頼りにされて、・・・・・・自分が何度間違えても根気よくシュレッダーとお掃除ロボットの説明をしてくれた大人のカケル先輩がもっと大好きなんす!!!」途中から涙ぐむ感じの喋り方に変化
ここで1拍、覚悟を決めるようなそんな【間】を作る
後輩
「だから自分は元に戻って欲しいっす」力強く言う
赤ちゃん
「あうぅ・・・・・・」
後輩
「自分は本当にもう行くっす。そのアイス、美味しいっすから味わって食べて欲しいっす!」
同期
「ハナちゃん・・・・・・」
後輩
「カケル先輩・・・・・・たぶんこれでお別れっす。自分にはそんな予感がするっす・・・・・・だから今言うっす」
赤ちゃん
「あぅ・・・・・・」
後輩
「酷いママで、ごめんなさい」
SE:走る音
SE:ドア音
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