番外編 たかい たか〜い!

SE:シュレッダーの音


後輩

「じゃんじゃんバラバラにするっすよ!」


赤ちゃん

「あ〜う!」


SE:シュレッダーの音


後輩

「(鼻歌♪)」


後輩

「そういえば、シュレッダーの使い方を教えてくれたのはカケル先輩だったっすねぇ〜」


赤ちゃん

「あう?」


後輩

「後はお掃除ロボットの助け方を教えてくれたのも先輩だったっす。どうっすか?立派に働けてるっすか?」


赤ちゃん

「あう!」


後輩

「嬉しいっす!! でも、もっと色々やりたいっす。もっとカケル先輩の役に立ちたいっすからね」


SE:シュレッダーの音


後輩

「ありゃ紙が、全部バラバラにしちゃったっすね。やることが無くなったっす。何すればいいっすかねぇ〜」


後輩

「この時間はいつも暇っすからね。う〜ん・・・・・・あっ! あれをやるっす。弟も大好きなやつっすからカケル先輩も気に入るっすよ」


赤ちゃん

「あぶ?」


後輩

「さあ、先輩。自分の方に来るっす」


赤ちゃん

「あうう!」


後輩

「よいしょっと! さあ、カケル先輩やるっすよ!! 力加減を調整して・・・・・・」


後輩

「たかい、たか~いっす!」


赤ちゃん

「あうあう!!」ご機嫌


後輩

「思ったより飛ばないっすね。もう一回いくっすよ。たかい、たか~い!!」


赤ちゃん

「あうあうあう!!」ご機嫌


後輩

「う〜ん、おかしいっすね? もっと高く飛ばせるはずっす。せーの・・・・・・たかい、たか~い!!」


赤ちゃん

「あぶぶ!!」めちゃ喜ぶ


後輩

「カケル先輩、これで満足しちゃダメっす。自分ならもっと高く・・・・・・天井ギリギリまで余裕で飛ばせるはずっす」


赤ちゃん

「あう?」


後輩

「行くっすよ! たかい、たか~い!!」


赤ちゃん

「あううう!!」楽しそう


後輩

「もう一度、たかい、たか~い」


赤ちゃん

「あうぅぅ!!」楽しそう


後輩

「うぅ! もう一回!」


赤ちゃん

「あう~」楽しい


後輩

「悔しいっす! もう一回!!」


赤ちゃん

「あぶぅ!!」楽しい


SE:ドア音


同期

「ハナちゃ~ん、これをシュレッダー・・・・・・何してるんですか?」懐疑的な声


後輩

「あ、マキ先輩。『たかい、たかい』をやってるっすよ」


同期

「へ、へぇ・・・・・・」


後輩

「追加の仕事っすね!!」


同期

「ええ、はい、お願いします。お願いしますなんですけど・・・・・・ハナちゃん」


後輩

「どうかしたっすか?」


同期

「ここは会社です。ここにはシュレッターがあったり、あっちにはパソコンもあります」


後輩

「そうっすね」


同期

「危ないので『たかい、たかい』はやめてください」


後輩

「ダメっすか・・・・・・」


同期

「はい、ダメです」


後輩

「カケル先輩、会社で『たかい たかい』はダメらしいっす」


同期

「ちや、当たり前・・・・・・あの〜、まさか2歳の弟さんにも『たかい たかい』をしてるんですか?」


後輩

「そうっすよ。弟をお外で『たかい たかい』した時は2階の屋根まで飛ばせたっす」


同期

「へ、へぇー、2階・・・・・・・・・・・・(6メートルくらいかな?)」


後輩

「でも、カケル先輩には同じことをしてあげれなかったっす。自分の力じゃ会社の天井すら届かないっす」


同期

「に、2メートル以投げれてますし十分高いですよ」


後輩

「ダメっす。これじゃあ・・・・・・『ひくい ひくい』っす」

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