ベイビーと後輩覚醒と突破口
「神っすぅぅ!! Tabキーは神様っすぅぅぅ!!!」
赤ちゃん
「あうあう!」ニコニコしてる
先輩
「うふふ。じゃあ頑張ってね」
後輩
「はい、頑張るっす!!」
SE:キーボード叩く音
SE:12時を知らせるサイレン
後輩
「カケル先輩、お昼っすよ~! じじゃ~ん!! 今日のお弁当は自分がお母さんと一緒に頑張って作った卵焼きっす!!」
同期
「へぇー、美味しそうですね」
後輩
「ありがとうっす! カケル先輩、あ〜〜んすよ。どうすか?美味しいっすか!!」
赤ちゃん
「あ〜う!!」美味しかった
後輩
「えへへ。美味しいっすかぁ~」デレデレ
《間》後輩の鼻歌と箸を動かす音
後輩
「ごちそうさまっす」
赤ちゃん
「あーう!」ごちそうさま〜
後輩
「さぁ〜、午後も頑張るっすよ」
同期
「そのまえに、パソコンのこと教えてあげる」
後輩
「ホントっすか! マキ先輩、ありがとうっす!!」
《間》
後輩
「これは、仏っす!!仏様っすよ!!! F12は人類を救ったっす!!」大袈裟に喜ぶ
赤ちゃん
「バァーブゥー!!」一緒に喜ぶ
後輩
「うわぁ~~」目を輝かせて
《間》
部長
「ハナ君調子はどうだい? 今の分が終わりそうならこっちもお願いしたいんだが」
後輩
「任せるっす!!」
部長
「ありがとう。ここに置いておくよ。ああ、そうだ。まだ、これを習ってなかったかな?」
後輩
「どんなのっすか?」
部長
「ちょっと多いけど、やってみよう」
《間》
後輩
「うわぁぁぁぁ!!! これはイエスっす!!!!ブッタっす!!!!ShiftキーとCtrlキーは全てを救うっすぅぅ!!!!!」
赤ちゃん
「あーーうーー!!!」大喜び
部長
「なんというか⋯⋯」
先輩
「これは⋯⋯」
同期
「すごく⋯⋯」
同期・先輩・部長
「「「かわいいなぁ~」」」みんなうっとり
後輩
「もう、無敵っす! 何でも来いっすよ!!」
赤ちゃん
「だぁーー!!!」
SE:カラス「カーカー」
《間》後輩の鼻歌タイム
だんだんトーンダウンしていく
SE:フクロウ「ホーホー」
同期
「う〜、お仕事終わりぃ!!」
後輩
「お、終わったっす。もう、限界っす」午後の元気は何処へやらヘロヘロになってる
赤ちゃん
「だぁ〜⋯⋯」
後輩
「カケル先輩ももうお眠っすね」ヘロヘロのフラフラ
SE:拍手
後輩
「あっ、ミサキ先輩」
先輩
「ハナちゃん、初めてのサビ残、お疲れ様」
部長
「みんな良くやってくれた。これで、土日は出勤しなくてよさそうだ」
同期
「それが当たり前になって欲しいんですけどね」
同期
「それで、朝の続きになりますけど⋯⋯カケルさんの悩みやストレスを解消すればかけるさんも元に戻ると思うんですよね」
後輩
「そうなんすか!」
同期
「まあ、専門家じゃないので確信は無いですけどね。それで解決する問題は『仕事のストレス解消』と『仕事を押し付けてくる先輩の意識改善』」
先輩
「私?」
同期
「当たり前です。サボらず働いてください。それから、『ハナちゃんの教育』⋯⋯は、今やってるのでまあいいとして、次は⋯⋯」
先輩
「ハナちゃんのおっぱいはいいの?」
同期
「⋯⋯ハナちゃん、来週からサラシをキツく巻いて来てください」不貞腐れた言い方
後輩
「よくわかんないっすけどそれがカケル先輩のためになるならそうするっす」
同期
「それから、部長の髪」
先輩
「そうね」
部長
「儂もなのか⋯⋯」
同期
「はい、育毛剤でも使ってなんとかしてください」
部長
「いやもう随分前に八方手を尽くし⋯⋯それで娘に愛想をつかされ⋯⋯はい」シュン
同期
「こんなところですね」
先輩
「あなたとの食事を忘れてるでしょ」
同期
「でもそれは関係なさそうじゃないですか?」
先輩
「でも今の所それくらいしかちゃんとした悩みが無いのよね~」
同期
「いや、さっき色々見つけたじゃないですか!」
先輩
「それだけど⋯⋯『有給取りたい』とか『残業したくない』は昨日、今日で叶ってるでしょ。会社の中だけど、1日中遊んでそのまま帰ったじゃない?」
同期
「そ、そうですけど⋯⋯」
先輩
「それにハナちゃんがパソコンを頑張ってるのはハナちゃんの背中で見てたわね。あと、私は昨日、カケル君の分まで仕事をやってあげたわ」
同期
「まさかあの1回でチャラにするつもりですか⋯⋯」戦慄
先輩
「・・・・・・まあ、それもそうだけど完全に手付かずなのはあなたと食事してお礼をするってことだけよ。それともハナちゃんの胸とゲンジさんの頭の方が大きなストレスなのかしら」
同期
「それは⋯⋯違ってほしいですね。⋯⋯あれと⋯⋯」
後輩
「うふ〜んっす」
SEE:『ぽよよ〜ん』
同期
「あれ⋯⋯」
部長
「太陽拳!!」ここピー音
SE:『キラーン』
同期
「ですからね。でも、今のカケルさんとお食事に行くって無理ですよね⋯⋯」
赤ちゃん
「だぁ~、だぁ〜」
先輩
「まあ、そうよね〜、『赤ちゃんプレイをしながらご飯食べたいから許可をくれ』って事だし、それを普通の飲食店には言えないわよね」
同期
「はい⋯⋯」
先輩
「で、その事なんだけど、私に1つ当てがあるの」
同期
「ホントですか!!」
先輩
「ええ、帰ったら早速掛け合ってみるわ。だ・か・ら、今日もカケル君のお世話、お願いね」
同期
「あ、あの〜、ホントにカケルさんと食事出来るんですよね? まだ、先輩の部屋が片付いて無いから2日目も私に押し付けて⋯⋯なんて言わないですよね」懐疑的
部屋は片付いてないけど、食事先の当てはある。だからこそ、先輩はハッキリと言い切る
先輩
「ええ、もちろん」ここ清楚
同期
「ほんとですか~」
《間》2人の視線が交差する。
同期
「少し怪しいですが信じます⋯⋯お店、お願いしますね」
先輩
「ええ、任せてちょうだい。都合が着いたら連絡するから」
同期
「ハナちゃん。カケル君を車まで運びます。どうせ辺りは真っ暗ですし急いで行きましょう」
後輩
「了解っす。先輩、もう少しっすよ。頑張るっす!」
赤ちゃん
「だ、だぁ⋯⋯」
SE:ドア音
SE:ちょっと小走りくらいの音
SE:車のドア音
後輩
「さあ、カケル先輩、シートベルトをするっすよ」
赤ちゃん
「だぁ⋯⋯」眠そう
同期
「ほんとに一日中背負ってましたね。流石に疲れましたか?」
後輩
「疲れっすか?・・・・・・そうっすね。パソコンのせいで両手がつりそうになったっす・・・・・・」感慨深く語る
同期
「そ、そういうことじゃないんだけどなぁ、フフ⋯⋯⋯⋯じゃあ、ハナちゃん、お疲れ様」
SE:エンジン音
後輩
「マキ先輩もお疲れ様っす。あと、カケル先輩のご飯とかお風呂とかよろしくお願いするっす」
同期
「あ゙っ、お風呂⋯⋯」
後輩
「どうかしたっすか?」
同期
「いいえ、ナンデモナイカラ~。⋯⋯じゃあまたね」
後輩
「またっすぅぅ~!!」
SE:車の走る音
同期
「はぁ〜、お風呂、お風呂」呪詛のように
「⋯⋯とっておきの大吟醸開けよ」諦めた感じでボソッと呟く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます